「山内は『勝てそうな顔』をしています」

「彼はあまり口数が多くないですが、緻密に粘り強く物事を進めるタイプです。明るくて元気な社員が多いと言われる社内では、少し珍しい部類に入るかもしれません」

 そして、本業だけでなく麻雀、競馬、サッカーなど、自身が関わったあらゆる勝負事で結果を出してきた勝負師である藤田氏にとっては、次期社長の山内氏が持っている見逃せない特徴があるという。

麻雀はプロ級 ©文藝春秋

「意外と、と言うと変かもしれませんが、山内は『勝てそうな顔』をしています。これは大事なポイントで、勝負弱そうな人って、なんとなくわかるんですよ。優秀なエリートでも、競合相手として全く怖さを感じない人もいれば、一見頼りなさそうでも『なんか嫌だな』と相手に思わせるタイプもいる。僕は社長に就くのは相手が脅威を感じるタイプであるべきだと思っています。社長が勝負弱いと、本当にどうしようもない」

ADVERTISEMENT

 一代で事業を拡大した創業社長から、二代目への事業継承がうまくいくケースは多くない。ここから4年かけ引き継ぎを行い、2029年には8割程度、引き継ぎを完了させるというのが現在の青写真だ。「見事な引き継ぎ」(藤田氏)の完遂に向け、藤田“会長”の大勝負がはじまる。

藤田氏の新著『勝負眼』(文藝春秋刊)

 発売中の「文藝春秋」2026年1月号、およびウェブメディア「文藝春秋PLUS」掲載の「日本の顔インタビュー 二代目への引き継ぎに4年かける理由」では、社長交代に関する詳細のほか、チェアマンを務めるMリーグ、町田ゼルビアのオーナー業、馬主活動などの活動について、多岐にわたり語っている。

文藝春秋

この記事の全文は「文藝春秋PLUS」で購読できます
藤田晋「二代目への引き継ぎに4年かける理由」

出典元

文藝春秋

【文藝春秋 目次】前駐中国大使が渾身の緊急提言! 高市総理の対中戦略「3つの処方箋」/霞が関名鑑 高市首相を支える60人/僕の、わたしの オヤジとおふくろ

2026年1月号

2025年12月10日 発売

1550円(税込)

Amazonで購入する 目次を見る
次のページ 写真ページはこちら