公明党は「サブチャンネル」で新境地

 公明党も独自の取り組みを進めている。注目は「サブチャンネル」の展開だ。「硬くて組織宗教の政党」というイメージを覆すため、「フランクに、今までの公明党のイメージを覆すような柔らかくてオープンな感じで情報発信」を行っている。

 

 この取り組みは成果を上げており、「政党の動画チャンネルとしてかなり成功している部類」と米重氏は評価する。ただし「創価学会を支持基盤とした組織政党である根っこの部分は変わっていない」ため、「得票に直結するところまでは至っていない」のが現状だ。

自民党がネット選挙に強くなる可能性

 米重氏は高市総理の登場を、トランプ前大統領の2016年大統領選勝利と重ね合わせる。「下馬評を覆して当選した現象と同じで、ネットの草の根的な動きに支えられて支持を拡大していった」共通点があるという。

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 この変化は日本政治の転換点になる可能性がある。「自民党という一番大きな政党の選挙や政治スタイルを変えていく可能性がある」と米重氏は指摘する。「時代の変曲点にいるのかもしれない」。

 

 国民民主党や参政党に先行されていたネット選挙の分野で、自民党が「追いつき、追い越してくる可能性も十分考えられる」状況が生まれている。トップのネット地盤の強さが「全体の勢い、発信の届き方に大きなインパクトがある」からだ。

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