Rは「リターン」。手術の翌日、元いた場所に戻す。

木曽ネコ会 YouTubeチャンネルより

生徒「自分も何かできる」

保護団体の一つ「木曽ネコ会」では4年前に活動を始め、木曽地域で「TNR」を行った猫は885匹になった。

活動に参加して―。

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蘇南高校 3年・石垣綾音さん:
「自分も何かできることがあったら、やりたいという思いを強く抱きました」

蘇南高校 3年・石垣綾音さん

南木曽駅の周辺では今、5匹の「地域猫」がいる。基本、外で暮らしながら住民たちが餌をあげ、トイレも設置。いつしか、悩まされていた野良猫の姿はなくなったそう。

地域住民:
「かわいいです、懐っこくって」
「すごく野良がいた、野良猫。(今は)だいぶ少なくなりました。(地域猫を見て)皆さんニコニコして幸せな気分になるねと」

南木曽駅周辺の地域猫

「地域で猫を見ていく考えを」

蘇南高校 3年・丸山祐人さん:
「地域の力で命を守る大きな一歩になると信じています」

この日、訪れたのは南木曽町役場。行政の支援も広がっているが、南木曽町にはまだ補助金などの仕組みはない。不妊化手術にかかる費用の相場は1匹あたり1万円から3万円台とされ、寄付金などボランティアが集める資金だけでは限界がある。

南木曽町役場を訪れた丸山さんと石垣さん(10月17日)

木曽ネコ会・唐澤陽子代表:
「時間もお金も人手も要るけど全部ない。増やしていくにはどうすればいいのか根本を考えると、関心を持っていただくのが一番」

南木曽町・向井庄司副町長:
「全然知らなかったです。そういう猫(地域猫)がいることを。“地域みんなで猫を見ていく”思いや考え方が広がれば(行政も)支援という形がつくれると思う」

バス営業所の“名物猫”

さて、バスの営業所のみぃちゃん。すっかり名物猫として愛される存在だ。

外国人観光客も―。

みぃちゃんをなでる外国人観光客

おんたけ交通 南木曽営業所・原直美さん:
「猫は好きですか?」

外国人観光客:
「大好きなの」

おんたけ交通 南木曽営業所・原直美さん:
「ツアーコンダクターが(外国人観光客を)6、7人連れてみえたかな。『みぃちゃんに会えたらラッキーです』という話を事前にして連れてきてくれて、すごくみんな喜んでくれています」

原さん:
「行きたいの? 外もう行きたい?」

「みぃちゃん」

小さな命を地域で見守る

街で暮らす小さな命を地域で見守る。理解を広めるため、高校生も取り組み続ける。

おんたけ交通 南木曽営業所で過ごす「みぃちゃん」

蘇南高校 3年・石垣綾音さん:
「自分たちが発表することによって、少しでも周りの人の考え方が変わってくれたら」

蘇南高校 3年・丸山祐人さん:
「人間と猫が仲良く過ごせる世の中になってほしい」

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