――2025年3月に上智大学を卒業してアイドル1本になった今、心境の変化はありますか?
美波 大学卒業によって「もう補助輪はない」と思いました。大学生活と並行してアイドル活動をしているときは、どこか、安全地帯にいる感覚だったんです。でも卒業後は、自分の選択への責任感をより強く持てるようになりました。
「上智卒業したのになんでアイドル?」Xに投稿したポストの“真意”
――2025年10月には「『上智卒業したのになんでアイドル?』ってすーっごく聞かれるんだけど……」(原文ママ)ではじまる、過去の歩みや本音をつぶさに綴ったポストを投稿していました。なぜ、みずから発信しようと思ったんでしょう?
美波 投稿から1年前にちょうど大学を休学していて、当時は「アイドル1本でやるのはどういうことなのか」を確かめるための期間だったんです。
そこから1年が経ち、10月末には、オーディションで「立ちたいステージはある?」と聞かれて答えていた夢のTDCホール(TOKYO DOME CITY ホール、現・Kanadevia Hall)公演も控えていたので、グループの弾みになればと思って投稿しました。
書き出しの「上智卒業したのになんでアイドル?」はネガティブな響きでもあるんですけど、そういう声に負けたくない気持ちを込めました。
実は、すぐに投稿を消そうとしていたんです。でも、意外にも「上智だからこそできる」「その選択が素敵」といった前向きな言葉を多くいただいたので、残しました。
「上智卒業したのになんでアイドル?」ってすーっごく聞かれるんだけど……💭…
— 美波海音PinkySpice (@Minami__kanon__) October 13, 2025
「いずれ辞めるでしょ?」と厳しい言葉をかけられたことも…
――そもそも「上智卒業したのになんでアイドル?」と直接言われた経験もあるのでしょうか?
美波 グループの特典会で、ファンの方から言われたことがあるんです。「上智を卒業したなら他の道もあったんじゃない?」「学生のうちはいいけど、いずれ辞めるでしょ?」と言われて、1分間ずっと厳しい言葉をかけられ続けたこともあります(苦笑)。
だから、大学時代はアイドル1本ではない自分への葛藤があったんですけど、大学卒業後は「職業はアイドルです」と言えるようになって、心がスッと軽くなったんです。2024年11月にグループ初のZepp Shinjuku(TOKYO)公演があり、キャパ1000人以上の会場が満員になった光景を見て「私はアイドルで生きる」と覚悟できました。

