ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(フジテレビ系)が12月17日に最終回を迎える。視聴率は低迷しているが、三谷幸喜の青春時代の体験をベースにシェイクスピアの諸作品やドラマ『淋しいのはお前だけじゃない』(1982年、TBS系)などを取り入れたストーリーは、簡単に「失敗作」と言い切れない味わいがある。
そんな中、妖艶なストリッパー・リカを演じて存在感を見せたのが二階堂ふみだ。第1話では真っ赤な衣装で艶然とストリップダンスを披露し、最終回の1話前である第10話では『マクベス』のマクベス夫人よろしく、菅田将暉演じる主人公・久部を唆して破滅の道へと導いた。最終回ではどんな姿を見せてくれるだろうか。
二階堂ふみは、もはや日本を代表する女優の一人と言って差し支えないだろう。
16歳での快挙、大河や朝ドラで国民的女優に
映画『ヒミズ』でヴェネツィア国際映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)を受賞したのが16歳のとき。数多くの映画とドラマに出演し、大河ドラマ『西郷どん』(NHK、2018年)や連続テレビ小説『エール』(NHK、2020年)ではヒロインを演じた。
オールヌードや過激な濡れ場も辞さない一方、『VIVANT』(TBS系、2023年)や『Eye Love You』(TBS系、2024年)のような人気作にも出演する。オーディションを受けて挑んだ『SHOGUN 将軍』(Disney+、2024年)は国際的に高い評価を得た。
今年はお笑い芸人、カズレーザーとの結婚発表も話題を巻き起こした。『西郷どん』で共演した鈴木亮平に「感性のバケモノ」と評された女優はどのように生まれたのだろうか。
