人手不足が叫ばれる物流の最前線を、自慢の「相棒」と共に駆けるドライバーたち。商売道具のトラックに情熱を積み込んで、彼らは今日も「日常」を届けに出発する!

 今回は「みんなのトラックフェス2025」の出展者から、日野・プロフィアに乗り地場ドライバーとして働く「圭吾」さんをご紹介。

稼ぎの面や職場関係の面でも満たされていると語る 

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「夢の職業」は天職だった

 父がずっとトレーラーの運転手をやっていて、幼い頃から横に乗せてもらうのが楽しみだったんです。普段とは違う高い視点からの景色が新鮮で、「いつか自分も運転したい」と思っていましたね。

 中学や高校に入ってからも、トラックドライバーになるのが夢で。そのまま18歳で免許をとって、すぐにドライバーとして就職したんですよ。

白いボディにメッキパーツが映える日野・プロフィア

 今の会社は知り合いから紹介してもらい、「ここのトラック、めっちゃカッコいいじゃん!」と転職を決めました。やっぱり自分にとっては、気に入った車両で仕事ができるかどうかも大きいんですよね。

積載容量に優れた低床4軸タイプ。リアビューにも迫力がある

 この車両はもう、最初から会社の方でガッツリ手を入れた状態で割り当ててもらったので……。自分で弄っている部分はまだ、そんなに多くないんです。すでに家が建つくらいのお金がかかっている車両ですから、そのまま運転させてもらえるだけでありがたいですよね。

 自分は今22歳ですが、同年代と比べるとやっぱりお金の面もいいと思いますよ。同年代の友達からは、「稼いでるなぁ」と羨ましがられます。

浮世絵風のステッカーには「トラック魂」の文字

 自家用の車はアルファードに乗っていますが、それも割と好きに弄れていますしね。いや、とにかく乗り物は何でもデカい方が好きなんですよ(笑)。

 自分の場合はほんとに、昔からトラックの車内が一番しっくりくる空間だったので、仕事がキツイとかも全然なくて。運転中の過ごし方は自由ですから、音楽を聴いたり、ハンズフリーで仲間と連絡を取りあったり。寂しいとか、退屈とかもあまり感じないんです。

 ただ自由とはいえ、最低限のマナーは守りたいなって。このタトゥーも、仕事中はずっと隠すようにしているんです。若気の至りというか、昔から周りに入れている人も多くて、そういうスタイルに憧れる時期があったんですよね。

金華山のゴージャス感と、仕事場としての雑多さが対照をなしている 

 今はもう、世間的にどう見られるかは十分理解しているつもりなので……。普段もわざわざ出すことはないですね。でも自分で決めたことですし、後悔はしていません。

周囲の影響もあり10代でタトゥーを入れる。今では仕事中はもちろん、普段から隠しているとのこと

 この業界は若いドライバーが入ってこないという話もありますけど……。自分にとってはこれが天職なので、むしろ「こんないい仕事ほかにないのに」と不思議に思っちゃいますね。

次の記事に続く 仕事用のトラックに“自腹で2500万円”のカスタム…人生で億単位の費用を投じる男性が明かした“ドライバーたちの懐事情”《妻と娘からの反応は?》

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。