人手不足が叫ばれる物流の最前線を、自慢の「相棒」と共に駆けるドライバーたち。商売道具のトラックに情熱を積み込んで、彼らは今日も「日常」を届けに出発する!
今回は「みんなのトラックフェス2025」の出展者から、三菱ふそう・ファイターに乗る「あき」さんをご紹介。
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性別よりも適性が大事
免許をとる前から、ずっと「マニュアル車を運転したい」と思っていたんですよ。『名探偵コナン』の好きなキャラクターが、FD(3代目RX-7)に乗ってシフト操作しているのがかっこよくって。恥ずかしいですけど、昔から結構アニメやゲームが好きなんですよね。
トラックにももともと興味はあったのですが、ちょうど20歳の頃、仕事を探しているときに知り合いの運送会社の社長さんから「やってみる?」と声をかけてもらって。
運転も好きですし、「なるべく一人で黙々とできる仕事がいい」とも思っていたので、まさに渡りに船でした。実際、今でも荷物をキレイに積めたときとか、荷下ろしをスムーズに終えられたときとか、そういう瞬間に喜びを感じるんですよね。
ただやっぱり、「トラックドライバーは大変」というイメージがあるのか、母からは身体のことをよく心配されますね。たしかに天気が悪い日なんかは、運転に気を遣いますし、積み下ろしも大変ですけど。
でも荷物に関しては、会社の方でも調整してくれていますし、力のある方から「手伝おうか?」と声をかけてもらえることもあって。本当にありがたいですよね。
それでいて、変に女性扱いされることもなく、一人のドライバーとして対等に扱ってくれるので……。女性であっても、運転が好きな方とか、一人で働きたい方とかには向いている仕事じゃないかなと思います。
今の会社は車両も気に入っているんです。やっぱり、かっこいい車だとテンションも上がるので、休日も会社に来てトラックを磨いたり。一応洗車機もあるんですけど、自分でキレイにした方が愛着も湧きますしね。
ちなみに乗用車の方は黒のマークXに乗っています。マニュアルの欲求は、トラックの方で満たせていますから(笑)。車高も落としているので、トラックとは全然視界が違って、そのギャップも楽しいんですよ。
やっぱり運送業界は女性が少ないので、もうちょっと増えたらいいな、とは思いますけどね。ほんとに、この業界の皆さんは温かい人ばかりですし、興味がある方はどんどん入ってきてほしいですね。
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