周囲の評価などお構いなしに、ひたすら「自分なりの理想」を追い求めるカスタムカーオーナーたち。尽きることのないその情熱は、一体どこから湧き上がるのか?
今回は、ステップワゴンをカスタムする「こうちぇる」さんをご紹介。
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車のカスタムは「子育て」がきっかけ
もともと自分はバイク弄りが趣味で、ジョグなんかのスクーター系を何台も弄ってきたんですよ。車の方にはそこまで興味がなかったのですが、結婚して2人目の子どもが生まれて、さすがに車がないと不便かなって。
それで、バイクも積めて子育てにも便利そうなステップワゴンを買ったんです。とにかく安さ優先で探したので、最初はここまで弄るなんて思いもしませんでしたね。
でも、あるとき「ちょっといいな」と思っていたエアロが安く見つかって、それを機に車弄りも始めてみようかなと。それがちょうど、関西から関東に引っ越してくるタイミングだったので、仕事の方も板金系のショップに転職して。それから10年くらい、色々自分で弄ってきた感じですね。
実はこのステップワゴンは3台目で、ずっと同じ型を乗り継いできたんです。とくにこの型に惚れ込んでいるわけでもないのですが……。ほかにも色々乗りましたけど、なぜかこれが一番しっくりくるんですよね。
なので大きな故障があったり、新しく作りたくなったりしたら、そのたび買い替えて作り直しているんです。この車も、やりたいことは大体やってしまったので、実はもう次のカスタムに備えたステップワゴンを買ってあるんですよ。
そのほかにも、部品取り用に1台保管してありますし、あとは普段乗り用の車も同じステップワゴンなので……。いま家には4台、同じ型が置いてある状態ですね。
ご近所からどう思われているのか、正直わかりませんが……。ただ、妻からは何も言われることはないですね。次のステップワゴンを買ったときも、「そうなんだ」くらいの感じで。「お金さえちゃんと家に入れてくれれば」ってスタンスです。
子どもは4人いて、中学生が1人と、小学生が3人。上の子はもう部活もあるし、あまり一緒に行動してくれないですが、下の3人はいつもイベントに連れてきていて。正直、みんな車自体にはさほど興味がなくて、仲間の家族と遊ぶのを楽しみにしている感じですけどね。
みんなこのステップワゴンのことは、父親の車として当たり前に受け入れているというか……。とくに関心はなさそうなんですよね。まぁ、それぞれ興味も違いますし、別にそれが車である必要はないですから。親としては、何であれ好きなことに熱中できれば、もうそれで十分かなと思っています。
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