周囲の評価などお構いなしに、ひたすら「自分なりの理想」を追い求めるカスタムカーオーナーたち。尽きることのないその情熱は、一体どこから湧き上がるのか?

 今回は、クラウンマジェスタに乗る「たけちゃん」さんをご紹介。

マジェスタのカスタムは一通りやりきったという「たけちゃん」さん

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幼い頃から「いつかはマジェスタ」

 小さい頃、祖父の家に止まっていた18系のマジェスタに一目惚れしてから、ずっと「いつかはマジェに乗りたい」と思っていたんですよ。当時はまだスポーツ系の車が好きだったんですけど、間近で見る高級車の存在感というか、静かな迫力が印象的でしたね。

 中高生の頃にはもう完全にVIP系にハマっていて、18歳で免許を取って最初に買ったのはゼロクラウンでした。それも結構弄っていましたけど、やっぱりずっとマジェスタに乗りたい気持ちは変わらなかったですね。

2006年に販売終了したセルシオに代わり、トヨタのフラッグシップに位置づけられた5代目クラウンマジェスタ

 それで少し前に、あるショップがイベントで20系マジェスタを出しているのを見て、自分もこういう感じにしたいなと。なので18系ではなく20系を買って、カスタムもそのショップにお願いすることにしたんです。

 もともと車体は150万円くらいでしたけど、カスタムには400万円……。いや、500万近くいってるかな? まぁ、今年はショップのデモカーとして大阪オートメッセにも出せましたし、だいぶやりきった感はありますね。

15年ほど前に製造された車両とは思えない高級感

 やっぱり親からは「車にそんなお金をかけるもんじゃない」と止められましたし、周りからもよく「新車買えばよかったじゃん」なんて言われますけど。実際、仕事も普通の工場勤務なので、ほとんど余裕はないんですけどね。稼いだお金はそのまま車に、という感じで。

 でも、マジェスタを好きな形に弄るのは自分の夢でしたし、これがあるから仕事も頑張れるんですよ。なので自分としては、今の生活はすごく充実していると感じますね。

足元を飾るのはWORKのディッシュホイール

 付き合っている彼女も車好きで、自分でもN-BOXを軽く弄っていて。セダン系も好きなので、カスタムに関しては「どんどんやってほしい」というタイプなんです。今日も一緒に来てくれていて、色々見ながら「こういうのいいね」みたいな。

フロントマスクは基本的に純正のまま。上品なデザインを活かしつつ低さで迫力を演出

 ただマジェスタだと足まわりも硬いですし、燃費もよくないので……。デートのときは彼女のN-BOXか、父のプリウスを借りることが多いですね。

現在交際している彼女も車好き。この日も一緒にイベントを巡っていた

 家族ができたら、アルファードなんかもカッコいいなと思いますけど……。でも、あれはあくまでファミリーカーですからね。やっぱり自分にとってはマジェスタが一番なので、今後も手放すことはないと思いますよ。

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