事件の主犯である内田は旭川に生まれ育った。自宅の近隣住民が覚えているのは、両親について回る幼い頃の内田の姿だった。
「お父さんは車やバイクの修理などを手広く扱う仕事をしていた。梨瑚ちゃんとお兄さんが保育園児の頃、町内会の会費を親御さんが集めるのについてきてね」
「いじめていない期間がなかったんじゃないか」
小学校ではバレエスクールにも通い、習い事にも熱心。ところが地元の中学に進学すると、近隣で見せる姿とは対照的な、粗暴な一面を覗かせるようになる。
「内田さんは人をいじめていない期間がなかったんじゃないか、というくらい、いじめばかりしていました。授業中に携帯をいじっていたのをチクられ先生に怒られると、内田さんはチクった犯人を探し出して『おい! チクリ魔!』と罵声を浴びせる。さらにその子がトイレに入ったら外側からドアを思い切り叩いたりしていました。悪名は保護者間でも轟いていたようで、親から『内田梨瑚ちゃんにはあまり関わらないで』と釘を刺されたこともあります」(中学時代の同級生)
クラスでは常に徒党を組んで行動し、気に入らない同級生をいじめ抜く。さらにその同級生を自身の傘下に入れて取り巻きを増やす手法でグループを拡大したという。
一方で村山さんと同様、バスケ部で汗を流してきた内田は、中学の卒業文集で受験についてこう書いた。
〈1学期の通知表を見て衝撃を受けた。部活も終わり解放され、少し遊びすぎた結果だよと口では言えるが心の中では不満やこの先の事で不安になったり〉
〈今までサボってきたぶん、人の何十倍も頑張るんだ〉
こうして内田が進学したのは、旭川の隣町、美瑛町の公立高校。高校で内田がまず取り組んだのが、バスケ同好会の設立だった。
「高校には部活がなかったので6、7人で同好会を作って先生に顧問までお願いしていました。同好会には梨瑚みたいな経験者や全くの素人もいて。もともと緩い集まりにしようと思ってた人と、経験者で温度差ができたんです。顧問から『真面目にしろ』と言われていたので、それを気にした梨瑚からは、ちょっと髪飾りを付けているだけで『これはいいんですか〜?』と、あげつらうように言われました」(同級生)
結局、同好会は自然消滅。それと時を同じくして内田は非行を加速させていく。
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