佳子さまの仕事ぶりを高く評価

《娘が成人してから10年ほど経つわけですけれども、その間、いろいろな依頼をされることも多くなってきています。娘の様子や、話を聞いていると、その一つ一つを非常に大事にしながら、一生懸命取り組んでいるということがよく分かり、喜ばしく思っています》

 今年11月30日で、秋篠宮さまは60歳、還暦の誕生日を迎えた。これに先立って東京・元赤坂の赤坂東邸で記者会見が行われたが、今年一年の佳子さまを振り返りながら、前述したように、殿下は佳子さまの活躍をとても高く評価していた。

 同じ会見で、今年9月、成年皇族となったばかりの皇位継承順位第2位の長男、悠仁さまへの期待を尋ねられ、「一つ一つを大切に思いながら、丁寧に取り組んでほしいと思っています」と、述べており、まるで、姉の仕事のやり方を見習ってほしいと、悠仁さまにアドバイスしているかのような殿下の返答だった。

2025年7月、沖縄の小中学生が東京で首相官邸などを取材する「豆記者交歓活動」の参加者と交流される秋篠宮さまと悠仁さま ©JMPA

 2024年9月、誕生日にあたり宮内記者会から、佳子さまの公的な活動などについての感想を求められた紀子さまも、《次女の佳子は、この一年も国内外でさまざまな公的な仕事をしてきました。そのひとつひとつに心をこめて携わり、頑張っている姿を頼もしく思っております。そして経験を重ねる中で、彼女らしいものの見方を育み、新たな視点を持ちながら自分の考えをしっかりと持って取り組んでいる様子、いろいろなことを考え、どのような仕事にも丁寧に臨んでいる姿を見て、刺激を受けたり学んだりしています》と、文書を綴り、やはり佳子さまの仕事ぶりを高く評価していた。

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「働く女性」の先輩としての紀子さま

 2019年春、佳子さまは国際基督教大学を卒業し、本格的に公的な活動をスタートしたもののコロナ禍によって仕事は激減した。頼りとしていた姉の眞子さんも結婚でアメリカで暮らすようになり、一人でいろいろ悩む日々もあったかもしれない。そんな中、いま、多数の公的な仕事をこなす佳子さまは、「働く女性皇族の先輩」として紀子さまからあらためて学びを得ているようにも映る。それが、二人揃っての地方訪問などの増加につながっているのではないか。 

2019年、「セーブ・ザ・チルドレン100周年記念チャリティディナー」での紀子さまと佳子さま ©JMPA 

 この秋の記者会見で、佳子さまのご結婚について話し合われているか、尋ねられた秋篠宮さまは、「結婚については特にありません」と、答えている。

 2025年、佳子さまと紀子さまの仲の良い親子の姿が見られたが、結婚がまだ先だとすれば、2026年は、二人の公的な活動などの機会がさらに増えるかもしれない。来年は、今年以上に、国内だけでなく、国際親善の場でも、笑顔あふれる佳子さまの華々しい活躍が、大いに期待できるだろう。