その翌日、二人は雨の降る中、広島市の平和記念公園にある原爆死没者慰霊碑に供花し、拝礼した。その後、平和記念公園にある「原爆の子の像」を見学し、同じ市内にある広島原爆養護ホーム「舟入むつみ園」を訪問、佳子さまと紀子さまは入所者たちと懇談を行っている。

2025年8月、原爆養護ホーム「舟入むつみ園」を訪問し、入所者らと懇談される紀子さまと佳子さま ©時事通信社

紀子さまと佳子さま、二人での公的な活動が急増

 今年10月、二人は香川県を訪れている。高松市の大島にある国立ハンセン病療養所「大島青松園」の納骨堂で白い花束を供え、慰霊碑に深々と拝礼した。続いて、入所者と懇談した二人はしゃがみ込むようにして一人一人に歩み寄り、「お身体を大事になさってください」などと、優しく声をかけていた。佳子さまが香川県を訪れるのは初めてのことだった。

 高松港から約8キロの瀬戸内海に浮かぶ大島は、全国に13ある国立ハンセン病療養所の一つで、島全体が療養所となっている。報道によると、10月1日時点の入所者は29人で、平均年齢は87・8歳と高齢化が進む。上皇ご夫妻は、全国のハンセン病療養所に何度も足を運んだが唯一、同園には訪問できなかったという。二人は、上皇ご夫妻の思いを受け継ぐ形で、「大島青松園」を訪れたようである。

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2025年10月、国立ハンセン病療養所「大島青松園」を訪問し、慰霊碑に拝礼される紀子さまと佳子さま ©時事通信社

 国際親善の舞台での活躍、それに、国内での様々な公的な活動の取り組みなど、この一年、精力的に活動した佳子さまだったが、母親の紀子さまと二人での公的な活動などが増えたことに、私はなによりも注目している。これまで多くなかったその光景から、“大きな変化”がみてとれるからだ。

「誹謗中傷があったことを、私もとても悲しく感じていました」

 話は少し遡るが、佳子さまの姉・小室眞子さんは2021年10月26日、大学時代の同級生、小室圭さんと結婚し、一般国民となった。その際、佳子さまは、次のようなコメントを発表している。

《姉は、これまでもこれからも、自分にとってとても大切な存在です。一緒に楽しい時間を過ごせましたし、姉がいてくれたおかげで救われた気持ちになったことが多くありました。心から感謝しています。(略)結婚に関して、誤った情報が事実であるかのように取り上げられたこと、多くの誹謗中傷があったことを、私もとても悲しく感じていました。そのような中でも、姉と小室圭さんがお互いに支え合う姿を近くで見てまいりました。本日、2人が結婚できたことを嬉しく思っております》

2021年10月26日に結婚した小室圭さんと眞子さん ©文藝春秋

 同じタイミングで秋篠宮さまと紀子さまとも感想を発表しているが、下記のような際立った違いを見せていた。