元手300万円から「4つの投資法」による個別株投資で資産3億円を成したkenmoさん。「個別銘柄の投資は大きく資産を増やすチャンスがある。しかし多くの人にはインデックス投資をおすすめします」と慎重だ。というのも――。
(kenmo(湘南投資勉強会)/1982年、愛知県生まれ。大阪大学大学院情報科学研究科修了後、東証一部(現・東証プライム)上場のメーカーに研究員として就職。2011年に株式投資を始め、現在は約3億円を運用。23年に会社を辞め、IR支援や企業コンサルティングを行うための法人を設立。)
私は来年のマーケットは「弱い」と考えています。今年株価が上昇した銘柄に対して逆風が吹く1年になるのではと思います。たとえば、「ChatGPT」の開発企業・オープンAIや米半導体大手エヌビディアをはじめAIや半導体関連銘柄の株価が上がりましたが、収益性はまだ高くなく、サーバーを運用するためのデータセンターに巨額の投資をラットレース的に続けていかねばならないという負の側面があり、AIバブルはどこかで崩壊するのではという懸念があります。あるいは、今年は不動産、とくにマンションデベロッパーが業績を伸ばしました。外国人の富裕層が東京のマンションを次々と買ってくれたことが大きな要因ですが、少し一服感も見えてきています。今年は日経平均が1万5000円も上がり、依然5万円前後という高値圏にあります。マーケットは株を買う理由よりも、売る理由を探したがっている。警戒感を持って半身引けた投資家が多い状況です。インフレが進み、株価は中長期的には上がっていきますが、ただちに6万円に向けた動きはせず、一旦は調整を挟むと考えています。
そうした予測が難しいなかで、個別銘柄で良いパフォーマンスを上げ続けるのは大変です。常に新しい情報を追い、日々勉強を続けなければいけません。仮に株価の下げトレンドが続こうものなら耐えられないと思いますし、やはり多くの人には機械的に積み立てできるインデックス投資をおすすめします。
と、ここまでが前提です。そうはいっても……《続く》
※本記事は2025年12月時点の情報に基づいて制作しています。必ずご自身で最新の情報をご確認ください。
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