18歳学生が生還した一方で、キャンプ地には死者と重傷者が残された。熊の牙を引き剥がそうと殴り続け、仲間は重傷を負いながら射殺に成功する。なぜホッキョクグマは人を襲ったのか――事件後に判明した“凶暴化の理由”と、キャンプチームのその後を、宝島社ムック『アーバン熊の脅威』より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/最初から読む)

写真はイメージ ©getty

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なぜホッキョクグマは人を襲った?

 熊のうなり声は脳内にまで響きわたったが、とにかく熊の頭を殴って、その牙を引き剥がそうとした。

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 結局この熊は1人を殺し、4人に重軽傷を負わせたあとに、29歳のキャンプ隊のリーダーが、頭と顔にひどいケガを負いながら、なんとか射殺した。

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 のちの調査でこの熊は飢えによって狂暴化していた可能性のあることがわかっている。イギリス人グループが拠点としたキャンプ地は、季節的に熊の出現しない地域とされていたが、熊が餌を求めて迷い込んだことで不運にもこれに遭遇してしまったのだ。

最初から記事を読む 「頭蓋骨が割れる音が聞こえた」ホッキョクグマにかぶりつかれ死を覚悟…“絶体絶命の18歳学生”はなぜ生き残れた?(海外の熊事件・平成23年)

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