お客さんと遭遇したら、どうする?

 移動中に廊下でお客さんと出くわすことも多い。するとワゴンを廊下のはじに放置し、スタッフは近くのカーテンの裏に身を隠し、お客さんがエレベーターに乗るまで息をひそめる。

 実作業では、ティッシュペーパーのセットに苦労した。角を三角に折ってケースから取り出しやすいように収めるのだが、なかなかうまく折れない。小学校低学年のころ折り紙を上手に折れなかったことを思い出した。

 満室になると、掃除は一段落。スタッフ部屋で洗濯をしたり、バスタオルやフェイスタオルをたたんだり。手を動かしながら横目でモニター画面をチェックする。満室でも新規のお客さんはやってくる。みんな楽しそうだ。幸せそうだ。キャッキャとはしゃいでいる。世代のせいなのか、土地柄なのか、女性が男性をリードして入ってくるケースが多い。女性が料金を支払うカップルも目立つ。

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 満室のとき、新規のお客さんはエントランスの一角に3部屋あるウェイティングのブースにアテンドされる。空室になりその部屋のセットアップが終わると、ウェイティングしているカップルに館内電話で部屋番号を伝える。ところが、それを待てずに始めてしまう男女もいた。

 すると、アニメ声のフロント嬢がやめるように促す。

「お客様、まもなくご案内できますので、お楽しみはもう少しお待ちください」

 お客さんはギョッとして、カメラがどこにあるのか、あわてて探している。

次の記事に続く 「ラブホは、他の仕事よりも…」高卒女性や40代女性が“一風変わった職業”を選んだ納得のワケ

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