ラブホテル利用者に人気の「器具」とは

 洗う人間はプロではない。業務用の強力な洗濯機でもない。当然落ちない汚れがある。

 血痕のついたシーツが目立った。夫婦もカップルも生理日は自宅のベッドは汚さずにラブホテルでセックスするのだろう。あるいは生理日でも、性欲が抑えられないのか。

 バイブが動いていたのは、最初に入った部屋のベッドだった。お客さんがスイッチを切るのを忘れたのか、あるいはわざとか。バイブにはローションと女性のアソコからしたたった液体がグッチョリついていたが、ササキさんに命じられて消毒した。

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 ラブホテルは店舗型性風俗特殊営業に定義されながらも、登記上宿泊施設にしているお店が多い。すると、性的な行為に使う玩具を部屋に常備してはいけない。しかし、ここではベッドのサイドに堂々とバイブが設置されている。実はこのバイブ、亀頭状のグリグリを肩や腰に当てると筋肉がほぐれる効果が期待できる。つまり、大人のおもちゃと健康器具の“二刀流”。建前としては、マッサージのために置かれている。

画像はイメージです (©akiyoko74/イメージマート)

 二刀流バイブはこのホテルでは客室の常備品。無料。だからなのか、宿泊客のほぼ半数が利用していた。バイブを愛用するカップルがそんなにいるとは。驚いた。

 それにしても、利用したらもともとあったところに戻すなり、せめてヘッドにかぶせたコンドームを取り除いて捨てるなり、本体はベッドの隅やテーブルに置いて部屋を出るのがマナーではないか。しかし、どの部屋でも、使った後はコンドームをかぶせたまま生々しくベッドに放置されていた。

 客回転のいいホテルなので、1部屋のセッティングを終えると、すぐ別の部屋へ移動する。次から次へとセットアップしていく。どこかの部屋が空くと、3チームが競うようにそこへ向かう。早い者勝ちでセッティングをする。実に勤労意欲のある職場だ。