経済学者・成田悠輔氏がゲストと「聞かれちゃいけない話」をする対談連載。第9回目のゲストは、仲里依紗さんです。1月4日に放映されるドラマ「新年早々 不適切にもほどがある!」について語った一部を紹介します。(構成・伊藤秀倫)。
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日本で史上初の女性の総理大臣が生まれるという予言
成田 『ふてほど』は続編が出るんでしたっけ。
仲 そうです。1月4日にスペシャルがあります。2時間半です。恐ろしく長いです。
成田 あの癖が強いのが2時間半…(笑)。
仲 あのメチャメチャ癖が強いのが2時間半で、サブタイトルが「真面目な話、しちゃダメですか?」。日本で史上初の女性の総理大臣が生まれるっていう話なんですけど。予言かなと思ってます。日本もまさに今。
成田 タイムリーすぎますね。
仲 なんかすごいなって思ってます。で、私がその総理大臣の秘書みたいな感じになって。
成田 仲さんの役(犬島渚)は、バラエティ番組のアシスタントプロデューサーでしたよね。
仲 そうです。その彼女が昇格してバラエティから報道に移って、政治系の番組を担当しているうちに、総理になる女性から「一緒にやらない?」って声をかけられる。
成田 一見キテレツおふざけの『ふてほど』は、不適切をまじめに考えるための触媒っぽい役割を果たしそうですよね。
ここはダメだったから直していこうとか、人のことをダメだと言ってた自分もここはダメだったとか、理解と反省と妥協と変化の終わりのないプロセスがまずあるべきですよね。のはずがいつからか、「適切か不適切か」というゼロイチの裁断が多くなっちゃって。不適切だとラベルづけできた者を抹殺することで自分は正義だと納得するみたいな。「適切か不適切か」って、たまたま僕たちが見つけた尺度とか物差しで、人間のある側面を覗いてるだけなのに。
それに対してあのドラマでは、不適切クソ野郎の裏側が実はすごく温かい人だったり。その逆も。露悪も偽善も、内輪ネタも普遍倫理もごった煮にすることで、人間も社会も複雑だという当たり前のことを教えてくれる闇鍋ドラマなのかなと思ったりしました。
仲 そうですね。あのドラマは本当にそういう役割だった。普段はドラマとか見ない人も、「あれだけは本当に見たんだよね」っていう人が多かった。とくに50代の方とか。いつもは「YouTube見たよ」のほうが多いんですよ。プライベートで。だけど、久々に「ドラマ見てるよ」って言われる機会があのドラマは多かったから、すごい数の人に届いたんだなと思って。
成田 変な作品だからぜんぜん違う人たちに届いた、と。

