〈我々が応援した国会議員の総数は、自民党だけで290人に達する〉

 そう記された統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の内部文書が公になったのは、昨年12月末のこと。韓国統一教会の政界工作の捜査の過程で、「TM特別報告」と題された極秘文書が見つかったのだ。作成者は韓国本部ナンバー2だった尹英鎬(ユン ヨンホ)・元世界宣教本部長である。「TM」とは「トゥルーマザー(真の母)」の略で、韓鶴子総裁のことを指す。

旧統一教会の韓鶴子総裁 ©時事通信社

〈我々に近いキーパーソン〉として12人の議員…長島昭久氏の名も

 尹氏には世界各地の教団から届く連絡事項を取りまとめて、韓総裁に日々報告する任務があった。今回見つかった「TM特別報告」は、2018年から2022年に彼が作成した記録だ。日本からの報告には、主に当時の統一教会の会長だった徳野英治氏と天宙平和連合(UPF)ジャパンの議長だった梶栗正義氏が、韓総裁に報告した内容が記されている。ハングルで書かれた原文はA4で約3200ページにも及ぶが、今回、関係者からこの文書の全文を、フリーライターの石井謙一郎氏が入手した。

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 その文書には、2021年の総選挙後に〈我々に近いキーパーソン〉として12人の議員が挙げられており、そこに長島昭久氏の名前がある。長島氏は防衛族の有力議員として知られ、石破茂内閣で首相補佐官を務めた人物だ。そこにはこう記されている。

〈近い将来の大臣候補。彼は元々マッチング家庭(会員)でしたが、しばらく教会を離れていた時期があり、今回内的な信仰基準は失いましたが最近再び我が団体に繋がり始め、我々の応援を受けました〉(2021年11月7日・徳野)

元会長の徳野英治氏(本人Xより)

 マッチング家庭とは、合同結婚式に出ていたことを指す。つまり、長島氏はかつて統一教会の信者だったというのだ。長島氏に問い合わせると、本人が取材に応じた。