フリーライターの石井謙一郎氏が入手し、「週刊文春」が2026年1月8日発売号で報じた韓国統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の内部文書「TM特別報告」。この文書が本物であることを、日本の統一教会で会長を務めた徳野英治氏が認めた。


「私が(ハン)総裁に報告するために元世界本部長に送った報告が含まれているのは事実です」


 と、1月8日にXで明かしたのだ。文書に名前が出てくる政治家たちは、言い逃れができなくなった。

 

(いしいけんいちろう/1961年東京都生まれ。早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、1992年から2011年まで『週刊文春』特派記者。統一教会、オウム真理教、幸福の科学等の新興宗教やカルトの取材に携わってきた。著書に「『週刊文春』vs統一教会の30年」(花伝社)。)

徳野氏は安倍氏と何度も会っている(本人SNSより)

 TM特別報告は、世界各地から届く連絡事項を「トゥルーマザー(真のお母様)」こと韓鶴子(ハクチャ)総裁に報告するため、世界宣教本部長だった(ユン)(ヨン)()氏が記録した文書である。2018年から22年末までの記録が残され、原文はA4で約3200ページに及ぶ。

「TM特別報告」が本物だと認めた(徳野氏のXより)

山上家の内情も報告されていた

 日本からの報告には、政界工作以外の内容も含まれる。そのひとつが、今月21日に山上徹也被告への一審判決が下る、安倍晋三元首相銃撃事件だ。

事件当日の山上被告

 奈良教区長の報告は、発生直後の様子を細かく伝えている(以下の引用はすべて22年)。

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〈山上徹也が大和郡山教会の所属となっているため、本部の田中(筆者注・富広)会長の指示により、会員記録を削除しました〉との記述があるのは、先週号で報じた通り。

 続いて、山上家の内情が報告される。父親と、教団に反発していた兄の自殺。母親の〇〇さん(原文では実名)が家まで売って数億ウォンを献金し、生活が困窮したため5000万ウォンが返金された(実際は約1億円を献金し、5000万円を返金)などを、事件当日に把握していたことがわかる。

《この続きでは統一教会極秘報告書に記された山上事件の詳細をリポート。山上の母の家を訪れ、強化側が対応したことがわかる記述や「安倍首相はお母様に代わって逝去された」など衝撃的な記述を報じている。スクープ第2弾記事の全文は「週刊文春 電子版」および「週刊文春」で読むことができる》

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