1901年、米ウエストバージニア州の小さな町で起きた、あまりにも痛ましい事件。日曜の昼下がり、花集めに出かけた3歳、5歳、7歳の兄妹は、そのまま家に戻ることはなかった。大規模な捜索の末、やぶの奥で発見されたのは、3兄妹の「変わり果てた姿」だった――。人里近くに潜んでいた“アーバン熊”の恐怖を、宝島社ムック『アーバン熊の脅威』よりお届けする。(全2回の1回目/後編を読む)
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行方不明になった「3人の兄妹」
1901年5月19日、穏やかな日曜日の正午過ぎ、ポーターフィールド家の長男・ヘンリー(7歳)、次男・ウィリー(5歳)、末娘・メアリー(3歳)の3兄妹はウエストバージニア州の自宅から出かけた。
近所の空き地で花集めを楽しんでいるはずの子供たちだったが、家を出たきり、そのまま夜になっても戻らなかった。
3兄妹失踪の知らせは瞬く間に街に広がり、急遽ボランティアの大規模な捜索隊が結成される。自宅付近には深い森があり、花集めに夢中になった3人が森で遭難した可能性が十分に考えられた。捜索は昼夜問わず行われたが、翌日の夜になっても3人の痕跡はまったく見つからなかった。
そんななか、失踪の噂を聞いたメリーランド州の猟師ジョン・ウェルドンが捜索に協力することを申し出る。
ウェルドンは山中のやぶや下草が最も密集している場所を徹底的に調べることを提案。山を熟知しているウェルドンが捜索に参加すると、ほどなくして山の中腹で小さな帽子を一つ発見した。
さらに人間が引きずられたような痕跡も周囲の地面に残っていた。間違いなく、熊の仕業だった。
3兄妹の失踪から3日後の5月22日、捜索隊は密集したやぶの中で、引き裂かれてズタズタにされた子供たちの遺体を発見した。
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