――確かに、布団ごとすごい動いてたりしますね。
多賀 自分もICになって、布団をうまく使うしかない状況はいくつかありましたが、俳優部のリクエストはもちろん尊重しつつ、何か他のもので隠したりとか、アングルを工夫するなどしてもう少しうまくできるんじゃないかなと思うことがあります。
自分ももっと知識と経験を増やして、インティマシーシーンのクオリティを上げていけたらと思っています。
「キスはどうか」「マッサージはどうか」恋愛リアリティーショーでのICの役割とは?
――多賀さんは映画やドラマのほかに、ICとしてどんな現場に携わってきたのですか。
多賀 今度、初めて舞台作品に参加させていただきます。あとは恋愛リアリティーショーなどからも依頼があります。
――恋愛リアリティーショーでは、ICはどんな携わり方をするのですか。
多賀 脚本がないので、その上で出演者への内容の説明、同意を取るというのがなかなか難しくて、試行錯誤しました。
なので、「水着になるのはOKか」とか「キスはどうか」「マッサージはどうか」みたいに起こりそうなことを何十項目もリストアップして、全員に同じ内容を面談で確認しました。
――なるほど。質問内容でこれから起きるイベントなどのネタバレになってしまう可能性がありますものね。
多賀 そうです。例えば「みんなで海に行く」という大まかなイベントやシチュエーションは決まっていても、そこでどんなやりとりが発生するかが決められていないので。内容を明らかにせず、どうやって出演者の安全を守ってケアをするか工夫しました。
監督や助監督の経験が活きていると感じること
――リアリティーショーならではの難しさですね。多賀さんは監督や助監督の経験もあると思いますが、それがICの仕事に活きていると感じることはありますか。
多賀 映像の現場の流れがわかっているので、それはすごく良かったなと。助監督はどの部署とも関わる役割で、どういう段取りで、どの部署の方々が動いているかを大体把握しているので、ICの仕事をしていて「これはこの部署に聞けばいいんだな」と間違わずにスピーディに対応できるのは助かります。
――特に現場ではスタッフさんも忙しいですものね。
多賀 あとはカメラが置いてある位置で「あっ、ここまで映っているな」と察知して、邪魔にならないようにスッと隠れる場所を確保したり。些細なことですが現場経験がないと難しかっただろうなと。
