「画質」でも「バッテリー」でもない、特に致命的な「非搭載」機能は……?

 まずはカメラ。超広角や望遠には対応せず、標準+近接撮影用のマクロという構成で、画素数についても現行の普及価格帯のスマホと比べてもやや見劣りします。

カメラは標準+近接撮影用のマクロという構成。背面からは若干突出します
1倍+2倍+デジタル4倍ズームで撮影したもの。画質はお世辞にもよくありません
こちらはiPhone 13 miniで0.5倍+1倍+デジタル5倍ズームで撮影したもの。画質はほぼ同等ですが、デジタルズーム時ののっぺり感は控えめです

 撮影が主な目的のひとつであれば、あまりおすすめはできません。その一方、細かい文字を見るためのルーペとして使えるマクロレンズは、特に高齢のユーザにとっては、重宝する可能性があります。

マクロレンズは小さい文字を読む時に重宝します。アプリとしては他にもありますが、専用レンズが搭載されている製品は希少です

 バッテリーの持ちも、必ずしもよくありません。動画のストリーミング再生では、バッテリー切れでシャットダウンするまで9時間44分と、10時間を下回りました。同一条件で比較したGoogle Pixel 10 Pro XLはバッテリーが54%も残っていたので、容量は約半分ということになります。実利用でこれほど急速なペースで減ることはないにせよ、現行のスマホでもバッテリーがすぐ切れて困っている人にとっては、要注意と言えるポイントです。

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 パフォーマンスについても、ミドルクラスとハイエンドの中間程度のポジションであるGoogle Pixel 10 Pro XLとベンチマークで比較すると、スコアはおおむね3分の1程度。普段使いには問題ありませんが、ゲームのように高い処理性能を要求される用途には向きません。また身近なところでは、再起動にかなりの時間を要したりと、パフォーマンスの低さが顔を覗かせることもしばしばです。

ベンチマークスコアはGoogle Pixel 10 Pro XLとの比較でおよそ3分の1といったところ。普段使いでカクつくようなことはないにせよ、あまり負荷の高い作業は苦手です

 さらに、メインのスマホとして使おうとした場合に欠かせない機能のうち、非搭載なのが「おサイフケータイ」、要はタッチ決済機能です。本製品で電子マネーを使おうとした場合は、バーコード決済などに頼らざるを得ません。タッチ決済が必須の人には少々辛い仕様です。個人的には背面のワイヤレス充電を省いてでも、こちらには対応してほしかったというのが本音です。