まさや 自分でも「整っているほうではないな」とはわかっていましたけど、関西人なので多少いじられても、笑いにしてたんで。あと「ブス」って言われても実際カワイイ子と付き合えて、みんなが羨む状況にはいたので「別に」って感じでした。
なんなら整形する前の十代後半のほうがめっちゃ遊んでいましたね。
──「めっちゃ遊んでいた」というのは?
まさや 僕、付き合ったらちゃんとしたいので、あくまでフリーの時期での話なんですけど。若い頃って遊んだ子の人数がステータスになるじゃないですか。高校卒業までに、自分で決めた目標人数はありましたね。
──数えていたんですね。
まさや ただ、3日連続とかになるとさすがにわからなくなる(笑)。逆に、20歳超えたら燃え尽き症候群みたいになって。「クラブ行こう」「ナンパ行こう」と誘われても「もうええわ」みたいな。
ADHD気質で“ハマると止まらない”人生
──そんな生活なら、整形する必要がないように思うんですが……。整形の前に肉体改造から始めたんですよね?
まさや そうですね。25歳のときに2年間付き合ってた彼女と別れたので「夏までにムキムキになって、もう1回遊ぶか」と、ジムに入会したんです。
僕、ADHDの特性があって。ハマったらまわりに止められるくらいやり込むんです。十代は女性との遊びでしたが、次がパチンコやゲーム。その次が筋トレで。
──どれくらいのハマり具合なんですか?
まさや パチンコはマックスで100連勤ぐらい(笑)。数百万円は負けました。その次が「モンスターハンター」。当時新社会人で、月の就業時間が190時間くらいだったんですけど、モンハンのプレイ時間は250時間くらい(笑)。ハマると本当にまわりが見えなくなるんです。
筋トレも、元々は168cmで47kgぐらいのガリガリだったんですが、3カ月で10キロ増やしました。ウエイトゲイナーっていう、1000キロカロリーぐらいある高糖質のプロテインドリンクを仕事の合間に流し込んで。週5~6で1日2時間ぐらいトレーニングして、ボディコンテストに出るようになるまでになりました。
マッチングアプリで突きつけられた“顔の壁”
──じゃあ、その夏にはモテるように?
まさや いや、その時は「思ったよりモテないな」という感じで。その後一度彼女ができるんですが、2年くらいで別れて、今度はマッチングアプリを始めたんです。でも、そこでも思ったより「いいね」が来ないし、マッチできなくて……。
決定的だったのが、ある女の子に明確にフラれたんです。その子とは3回デートして、会う前も「早く会いたいね」ってメッセージしあって、僕も「イケる!」と思って。で、その日の帰りに「付き合おう」と言ったら、フラれたんですよ。ズッコケましたもん。どこかダメなんや、と。でもその子は理由教えてくれなかったんですよ。それで、めちゃくちゃ悔しくなって。
──なるほど……。
まさや 女友達にも相談してアプリを研究したんです。それで「いいね」がたくさんついている人は、だいたい「年収が高いか、顔がいいか」だと。文字情報と写真しかないので、僕の良さであるトーク力や雰囲気が伝わる前に弾かれていたんです。つまり、僕の顔が「うわ、カッコいい」となるレベルじゃないというのが、ボトルネックになっていたんです。僕、ハマったら徹底的に調べるんで。
──そこまでする原動力は何なのですか?
まさや 僕、昔から負けず嫌いなんですよ。負けている状態だとムキになっちゃう。だからゲームも友達の家でボコボコにされたら、こっそり買ってやり返せるまで夜な夜なやりこむ(笑)。トップになりたいんじゃなく、身近な人に負けているのが悔しいんです。マッチングアプリは、マッチできるとちょっと「勝った」感覚になれる。競争が好きなんですよ。常に上位にいたい。自分が劣っている状態を作りたくなかった。
──それで「顔を変えよう」と。周りから止められませんでした?
