20日午前11時50分ごろ、熊本県阿蘇市にある阿蘇山の上空を遊覧飛行するヘリコプターの運航会社代理店から「ヘリが帰ってこない」と県警に通報があった。消防によると、同日午後4時すぎ、機体のようなものが阿蘇山の火口内で見つかった。激しく損傷しているという。
県警や運航会社「匠航空」(岡山市)などによると、ヘリには60代の男性操縦士と、台湾から来たとみられる40代男性と30代女性が乗っていた。操縦士は数十年の操縦歴があり、教官経験もあるベテランという。
ヘリは観光施設「阿蘇カドリー・ドミニオン」(阿蘇市)を同日午前11時前に離陸。阿蘇山の火口付近上空を約10分間遊覧後、同施設に着陸するというルートで飛行していた。この日は3回目の飛行だった。
県警によると、午前11時4分、強い衝撃に反応して緊急通報するスマートフォンの機能を通じ、搭乗客からとみられる通報が消防に入った。ヘリの全地球測位システム(GPS)は火口付近で途絶えたという。
阿蘇カドリー・ドミニオンは複合型のテーマパークで、遊覧飛行体験もできる。匠航空は2024年にも、阿蘇山上空でヘリのエンジンの出力が低下して不時着し、操縦士が骨折、乗客がけがするなどした。
同社は同日、すべてのヘリの運航を停止した。

