「夫によく言われるのは、『カッコつけるな』ということ」
――夫の川口真輝さんもボディビルの大会などに出場されているんですよね。
安井 20代前半で付き合いはじめた時にはもうジムに通ってましたからね。ただ当時はジムに行っている人を「変な人」だと思っていたので、一度だけトレーニングを見に行った時も全然興味を持てなくて、卓球台で1人で遊んで時間を潰していました。何年間も「何が楽しいんだろうなぁ」と思っていましたし。日焼けサロンにほぼ毎日通ってるのは今でもよくわかりませんけど(笑)。
――30歳でビキニフィットネスをはじめて、2018から東京で一人暮らしだともう7年くらいは別々に暮らしているということですか?
安井 そうですね。だいたい土曜日に私が名古屋に帰って、日曜日に東京に戻ります。食事制限もあるので、一緒に食事するのは1年でお正月くらい。でも、毎日1時間くらい電話で話すんですよ。
――毎日そんなに何の話をするのですか。
安井 結婚する前からSNS発信をサポートしてくれてましたし、私がプロデュースしているトレーニンググッズや食品を販売する会社の経営にも携わってくれています。
よく言われるのは、「自分のことは気にせずカッコつけるな」ということで、ワークショップでお会いする方々が等身大の自分を認めてくださっているのをもっと信じようと言われます。SNSにアップする写真の候補も毎日100枚ぐらい送って決めてもらっています。私がカッコいいかなと思って撮った写真はなかなか採用されないんですけど。
――それに毎日付き合ってくれるのは優しいですね。
安井 「もういい加減にして、全部一緒じゃん」とは言われますけどね(笑)。でも微妙な角度とかが自分ではどれがいいのか全然決められなくて。
――すごくテキパキ判断しそうなのに意外です。
安井 優柔不断なのは昔から変わりませんね。やると決めたことを頑張るのは得意なんですけど、何かを決めるのは今でも苦手意識があるかもしれません。
世界一になったとき、号泣した夫
――一緒にトレーニングすることも?
安井 それもお正月くらいですね。私のパーソナルトレーナーがお休みの間だけ、名古屋で一緒にジムへ行ったりはします。
――毎日並走して、2024年に安井さんが世界一になった時はどのような反応でしたか?
安井 感極まって号泣してました。夫にはこの10年かなり迷惑をかけてきたと思うんです。でもずっと「やりたいようにやってこい」というスタンスで応援してくれて。名古屋から転勤する時も「東京で勝負した方がいい」と送り出してくれたし、銀行を辞める時も「東京の方が指導環境がいいなら残った方がいい」と見守ってくれたので。その恩返しは絶対にしないといけないですね。
――恩返しはやはり大会ですか?
安井 そうですね、私の今の夢は「一般クラス」で世界一になることです。2024年の世界一は「年齢別」の部門だったので、一般クラスで10代の子たちと並んで戦って優勝したい。年齢は関係ないということを証明したいんです。
2025年の世界選手権は悔しい結果でしたけど、人生を振り返ると負けから学ぶことが本当に多くて、諦める気はありません。
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