「お腹がボンと出ていて、脚も太くて、全体的にムチっとしていたんです。だから、小さいころからコンプレックスの塊でした」
体型のコンプレックスを抱えて10代20代を過ごした“ぽっちゃり少女”だった安井友梨さん(42)は、30歳で初めてトレーニングに触れてビキニフィットネスの世界で国内10連覇、2024年には世界大会でも優勝。
長年のコンプレックスがトレーニングによってどう変化したか、世界大会で打ちのめされ、「日本人がダメなんじゃなくて私がダメなんじゃないか」と悩んだ時期、そして3週間前に足を骨折し最悪のコンディションで臨んだ世界大会での意外な順位について話を聞いた。
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――ビキニフィットネスを始めたきっかけはどんなものだったのでしょう?
安井 母がジムに通い始めて、半年で20キロ痩せたのを見たんです。私もずっと体型がコンプレックスを抱えながらもどこかで諦めていたんですが、「同じ血が流れている母に痩せられるなら私も痩せられるはず」と思って。「ペア割引で安くなる」と誘われてジムに入会しました。
「これを逃したら一生このままかも」という30歳の焦り
――効果はすぐに出ましたか?
安井 しばらくは会社帰りにジムにあるお風呂に入るだけで、全然痩せませんでした。それでトレーナーに相談したら「目標がないからダメ」と、なりたい体型の写真を持ってくるように言われたんです。最初の目標は菜々緒さんや米倉涼子さんだったんですけど、自分が芸能人の方と同じようになれるとは全然思えず、その後ビキニフィットネスの初代チャンピオンで同じ名古屋出身の荻山はるかさんを見つけて、「一般人でもこんな風になれるんだ」と衝撃を受けました。
――荻山さんは自分の延長上にいた?
安井 芸能人より身近に感じたのは確かですね。それで荻山さんが通っているところを調べたらボディビルのジムで、「わっ」と思ったんですけど、勇気を出して電話して次の日に行きました。当時30歳だったので「これを逃したら一生このままかも」という焦りもあって、すがるような気持ちでした。

