あと、家には毎日のように外商が来ていたみたいで「展示している車、買えますよ」と言われて父が買ったのがデロリアンだったと聞いています。当時は高級車もたくさん持っていて、デロリアン自体も観賞用だったんです。
私には15個上に母が違う姉もいて、その姉は当時珍しかったガルウィングのトヨタのセラを買ってもらってました。他にもセルシオ、シーマといった高級車や、ウィネベーゴというキャンピングカーも持っていました。
――お金持ちだった頃の記憶はないということですが、当時の写真は残っているんですか。
戸田 もうめちゃくちゃ残ってます。幼稚園も私立でしたし、家を改装する期間は海外にずっといたみたいです。なので私自身の記憶はないんですけど、フランスやオーストリアのウィーンだったり、いろいろなところに行っている写真だけはあるんですよ。でも私には記憶が全くなくて(笑)。
「家には借金取りがたくさん来た」住んでいた豪邸から夜逃げした理由
――Xでデロリアンの写真をアップしたことで、思わぬことが起こったと聞きました。
戸田 詳細は知らないんですが、父はバブル期の会社経営で失敗し、莫大な借金を背負ってしまい、私たち家族は住んでいた豪邸から夜逃げしました。
その豪邸のお向かいさんから、デロリアンの写真がバズったことで連絡をいただいたんです。私たちが夜逃げをした後も心配していただいたみたいで「戸田さんご家族が元気で本当に安心しました」とDMが来ました。
最近、そのお向かいさんに母と一緒に会いに行き、私たちが夜逃げした後の家の様子であったり、いろいろと教えてもらいました。
――戸田さんに夜逃げの記憶はあるんですか。
戸田 私には全然なくて。ただ、お向かいさんに聞いた話によると、深夜にタクシーを2台呼んで、必要な荷物を運び出していたそうです。お向かいさんはそれを見て「なんだか戸田さんの家がおかしい」と感じたみたいです。
夜逃げした後の家には借金取りがたくさん来たみたいなんですけど、父はそうした借金取りが家財などを持ち出さないように「占有屋」という人をどこからか見つけてきて、仕事を頼んだみたいです。その占有屋が夜逃げした後の家に誰も入ってこないように、家をロープでぐるぐるに囲っていたとお向かいさんに教えてもらいました。
占有屋に「逃げなさい。私たちがこの家を守るから」と言われ、私たち家族はほぼ身一つで逃げたんですけど、母は後日、荷物を取りに豪邸に戻ったことがあったらしいんです。
でも、その時には家にあったエルメスやバーキン、ピアノ、日本に数台しかない大きなオルゴールもすべて占有屋に持ち去られた後で中はガラガラだったみたいで。結局、父も騙されていたんです。

