「住民票を移すと借金取りに所在がバレるから…」夜逃げした後の生活の苦労
――夜逃げした後は、どこに住んでいたんですか。
戸田 夜逃げ先は一旦、母の知り合いの那須の別荘をお借りして、そこにしばらく住んでいました。2個上の姉は当時小学生だったんですが、住民票を移すと借金取りに所在がバレるからと、しばらく住民票も移せず、小学校にも通えなかったみたいです。
平日、父と母は東京で仕事探しや、その後のことについて動いていて、家は留守にしていました。私は呑気に、別荘に箱買いしてあったカップラーメンを生まれて初めて食べて感動していました。
当時は熱湯を入れて食べると知らなかったので、蛇口から出るお湯をカップラーメンに入れて、バリバリの麺を「美味しい」って食べてました。
――知り合いが別荘を持っているということは、戸田さんのお母さんはもともとお金持ちだったんですか?
戸田 そんなことはないです。母方の祖父も祖母も教師で、普通の家庭です。父がお金を持っていたから、そういうお金持ちの知り合いが増えたんだと思います。だから成り上がりなんですよ。
両親が離婚し、母と姉と3人で生活することに
――那須の別荘の後はどうしたんですか。
戸田 父は見栄っ張りだったんで、マンションを借りて、家具も何もない状態で引っ越しました。そのマンションはデロリアンの写真と一緒にあげた床で食事をしている場所です。でもそのマンションにも長くは住めず、両親が離婚をします。
離婚も借金だけが理由ではないんです。父は母の両親からもお金を借りていたんですが、母が年末に挨拶に行こうと言っても行かない。
父としては「借金をしているし、返せるかもわからないから挨拶には行けない」というんですけど、母としては「借金を返せないかもしれないから、きちんと挨拶する必要がある」と考えているので、喧嘩になって。
そういういざこざがどんどん増えていって、私が5歳くらいの頃に父と母は離婚し、私、母、2個上の姉との生活が始まりました。

