「蛇口を回すようにレアアースの輸出を緩めたり絞ったり…」

 ただ、中期的にはその限りではないという。中国に詳しいエコノミストの()(りゅう)氏が語る。

「発表はあくまで輸出の手続きを複雑化し、審査を厳格にしたという内容です。中国当局としては、今後は蛇口を回すようにレアアースの輸出を緩めたり絞ったり調整したいという意図を持っているようです」

 実は、中国当局のこうした含みのある態度には理由がある。対日本の“弱点”が存在するからだ。

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 前出の高口氏が言う。

「レアアースのすべてをストップすれば、逆に中国が困ってしまうのです。レアアースを使って日本が製造しているものは多岐にわたり、中国も輸入している。仮にそれらを中国が一斉に輸入できなくなれば、中国の産業が逆にダメージを受けます」

 中国にとって日本は米韓に次ぐ3位の貿易国。先端技術の分野ではまだまだ日本に「一日の長」があり、中国が日本からの輸入に頼らざるを得ない分野も少なくないのだ。

 識者への取材をもとに、中国側が取引停止を恐れているという代表的な日本製品を3つ挙げよう。

この続きでは、▶︎中国が取引停止を恐れる3つの日本製品、▶︎南鳥島沖で試掘成功の可能性は?、▶︎既に9割から6割に“中国依存脱却”のカギ…などのトピックを詳しく取り上げている。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および1月22日(木)発売の「週刊文春」で読むことできる》

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