骨太の方針に沿って、銘柄を選べば良い

 ちなみに、この「骨太の方針」は、選挙で勝ち抜いてきた国政を担う方々の考えや経済界の生の声、霞が関の官僚の皆さんが培ってこられた知恵など、まさに日本中の叡智が結集されている文章です。言いかえれば、「日本が直面している社会課題」「それを解決するためにどんな方向性で政策を打っていくのか」、その総一覧表がここに明記されています。

政府が取り組むさまざまな領域がまとまっており、投資先を選びやすい(「経済財政運営と改革の基本方針2025」より)

 私が皆さんに強くお勧めする投資の第一歩は、この「骨太の方針」を必ず読むことです。有権者に向けて書かれたものですから、18歳以上なら丁寧に読めば理解できるように書かれています。新聞の見出しで見る程度で終わらせるのではなく、一次資料としてしっかり目を通す。これがとても大事です。

 あとでも説明しますが、我々個人が実践する投資は中長期で行うものです。それに対し、プロの機関投資家は短期で利益を上げる必要があります。そのため、日々の情報戦が極めて重要で、勝負の鍵を握る場合があります。

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 しかしながら、我々一般人がこうした短期の情報戦で勝負する必要はありません。中長期にわたってこの国の社会課題を解決するための銘柄を、「骨太の方針」に沿って探っていけばよいのです。

「骨太の方針」が閣議決定されるのが6月。その後、8月末にかけて各省庁が翌年度の予算の概算要求と同時に税制改正の要望をまとめます。これが本当に驚くほど「骨太の方針」で掲げられた内容にぴたりと沿った形で、予算要求が積み上がっています。そして秋には税制改正の議論が本格化し、年末、ちょうどクリスマスの頃に「予算案」と「税制改正大綱」が完成します。つまり、このサイクルの中で「お金の流れ」が具体的に決まっていくんです。

「『骨太の方針』で方向性が示される」→「各省庁が予算を要求する」→「政府が税制や規制緩和で経済を後押しする」→「それに呼応した企業が投資を拡大し、成長する」

 このループこそが「お金の流れの法則」です。そして投資家として重要なのは、この法則のループに自分の資産をうまくはめ込むこと。ここを意識できるかどうかで、「推し株」の成否は大きく変わってきます。

「社会課題→政策→予算→税制&規制緩和→企業成長」

 この一連の流れを頭に入れておくことが、投資をする際に最大の武器になります。

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