2005年に当時史上最年少で当選した衆議院議員で、元外資系証券マンでもある杉村太蔵氏。彼は「この国にはお金の流れの法則がある」と話し、その流れを知ることが、株式投資を中心とした人生100年時代を生き抜くための資産形成に役立つと話す。
その「お金の流れの法則」を知るにはどうしたらいいのか? 杉村太蔵氏は「四季報」でも「企業決算書」でもない、誰でも簡単に読めるという「あるデータ」をおすすめする。新著『杉村太蔵の推し株「骨太」投資術』(文藝春秋)より一部抜粋してお届けする。
◆◆◆
国会議員になって「お金の流れの法則」が見えた
2005年9月、当時最年少で衆議院議員に当選。国政の舞台に立ったとき、私は大きな気づきを得ました。この国には「お金の流れの法則」がある、ということです。
「政治と経済」、そして「政策と企業活動」。そのつながりを理解したとき、投資とは単なる株の売買ではなく、社会の動きを読み解くための「最高のレンズ」であると悟ったんです。これは単なる投資術ではなく、人生を切り拓くための実践哲学。私自身の経験がその証明です。
この法則をしっかり理解しているかどうかで、「100年時代」の生活はまったく違ってきます。資産形成のスピードも、将来の安心感も、大きく変わってくる。では、その法則とは何かを順を追って解説しましょう。
「これからお金が流れ込む領域」が分かる資料とは?
まずは「選挙」です。なぜなら、政治が国のお金の使い道を決めるからです。選挙によって国会議員が選ばれ、その議員たちが政策を形にしていく。そのスタート地点が選挙なんですね。特に注目していただきたいのは、各主要政党が発表する「公約」です。
ただし注意が必要です。現在は多党化が進み、少数与党による政権運営が続いています。かつてのように自民党が圧倒的多数を握り、公約がそのまま政策になる時代ではありません。ですが、それでも自民党を中心とした主要政党がどんな経済政策を掲げているのかは、必ず頭に入れておく必要があります。なぜなら、その方向性がその後の政策形成の土台になるからです。
改めて言いますが、何に投資をするか決めるうえで一番大事なのは、「これからの日本経済がどうなるのか」「未来をどう予測するか」、これに尽きます。そして、その未来を作っていくのはだれか?
もちろんいろんな人が関わっていますが、一番大きな権限を持っているのは、やっぱり内閣総理大臣なんですよ。だから「その政権を支持するかしないか」はひとまず置いておいて、私たちが日本国民である以上、今の総理が「日本経済のどこに問題があると考えているのか」「その問題をどう解決しようとしているのか」「そしてこれから日本経済をどうしていこうとしているのか」――これを把握しておくのは投資家にとって欠かせないことなんです。
そして、それが手に取るようにわかるものがあるんです。




