元国会議員で、現在はテレビ番組のコメンテーターなどとして活躍する杉村太蔵氏(36)。彼はテレビ番組に出始めたころ、自分のギャラはいくらが適正なのか悩んだという。というのも、芸能人は絶対に自分のギャラを明かさずブラックボックスになっているからだ。

 そんな中、元外資系証券マン時代に得たテクニックで、自らの適正ギャラを見定めていったという。一体どんな方法なのか? 『杉村太蔵の推し株「骨太」投資術』(文藝春秋)から、一部抜粋してお届けする。

芸能界のタブーともいえる「ギャラ事情」を、どうやって暴いていったのか? ©文藝春秋

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投資家たちは、あえて行列に並ぶ

 私が投資家視点として多大なる影響を受けた言葉として、「行列に並べ」というものがあります。

 ある日、先輩社員とランチに出かけたら、ものすごい行列の定食屋がありました。そこはいつも混んでいて、私などは並ぶのは大嫌いな性格でしたので、絶対に避けていました。そんな行列の横を通りすぎたあたりで、私が「あそこ、いつも行列ですね。何がそんなにうまいんですかね?」なんて、なにげなく話したらその先輩は「おまえ、そう思っていながら、食べことないの?」と聞くんです。

 私が「そりゃそうですよ。あんなに並ぶなんて冗談じゃないですよ」こういったら「おまえ、証券マン、向いてないわ」と言われました。証券マンというのは、行列ができたら真っ先のその最後尾にならんで、どんな年齢層の客層なのか? そして、実際にその店に入ってお客は何を求めているのか? それを自分なりに徹底的に分析することが非常に重要だというんですね。