「朝から晩までトイレ掃除をしたり、廊下にクリーナーをかけたり、プリンタ、FAXの紙詰まり、インク漏れを直したりしていたんです」
2005年に当時史上最年少で当選した衆議院議員で、その後はコメンテーターとして活動する杉村太蔵氏。華々しい経歴を持つ人物のイメージもあるが、実は大学に6年も在籍した末に中退し、就職氷河期だったこともあって派遣の清掃員として時給800円で働いていた。
そんな彼は、ひょんなことから外資系証券会社に勤務することになり、さらには国会議員に転身。そこで発見したという「お金の流れの法則」が、投資家人生を大きく変えることになる――。杉村太蔵氏の新著『杉村太蔵の推し株「骨太」投資術』(文藝春秋)より一部抜粋してお届けする。
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就職氷河期に大学中退→派遣のビル清掃員に
私のこれまでの投資遍歴を少しだけご紹介いたしますと、もともと証券会社に勤めておりました。わずか2年くらいの期間でしたが、そこで得た金融・経済に関する知識は私の人生に大きな影響を与えました。
じつは私は、大学を中退しているんですね。しかも6年も在学しての中退です。当時は超就職氷河期ですから、まともに4年で卒業した人間ですら30社、40社受けてもひとつも内定も出ない、そんな時代です。今の大学生の内定率は90%前後だと思いますが、当時の大学生の内定率が60%前後だったそうですから、厳しい時代ですよね。
そんな時代に6年もかけて中退したので、もう誰も相手にしないわけです。
紆余曲折ののち、どうにかある派遣会社に登録することができました。はじめて派遣された先が、総理官邸の裏、自民党本部からもほど近い、地上44階地下4階建てのビルを清掃する会社でした。そこでたまたま担当したのが18階から22階。後に私が勤めることになる外資系証券会社のフロアだったんです。
そこで朝から晩までトイレ掃除をしたり、廊下にクリーナーをかけたり、プリンタ、FAXの紙詰まり、インク漏れを直したりしていたんです。



