アメリカでのキャンプインを前に、昨年11月から日本国内で自主トレを重ねているロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手(24)に、1月中旬、独占密着した。
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「11月にはできなかった動きが、この2カ月でできるように」
雲一つない空の下、昼過ぎに球場に姿を現した佐々木。まずは室内で、約2時間、身体作りを行った。
「フッ、フッ」
控え目な息遣いが洩れるが、やっている内容はいたって地味。例えば、マットの上で仰向けになり、両足を交差させて下半身をねじる。そして下側の足をゆっくりと上げ下げする。その間、手で何かを確かめるように肋骨のあたりをさすっている。あるいは、足幅ほどの薄い板の上に片足を乗せ、もう一方の足は膝裏にボールを挟んで折り曲げる。その状態で片足スクワットを繰り返す。
佐々木本人が、カメラマンに「撮れ高、ないですよね」と気遣うほど、絵にならない動きの連続だ。
「ウェイトトレーニングは別にやっていて、このトレーニングは重量を持ち上げるわけではないので、きつくはないです。ただ難しい。肋骨が開いていないか、内腹斜筋(肋骨の下部にあるインナーマッスル)をうまく使えているか、肩甲骨を中に入れる動きができているか、などを一つ一つ確認しながら、身体に正しい動かし方を染み込ませていく。試合で投げるときにいちいち動かし方を意識しているとぎこちなくなるので、無意識でも効率的に正しい動かし方をできるようにするためのトレーニングです。やり始めた11月にはできなかった動きが、この2カ月でできるようになってきた」
ピッチング練習ではコンスタントに95〜96マイルを記録
トレーナーが見守る中、下半身から上半身まで数十種類の動きを黙々とこなしていく。その後、ようやくグラウンドへ。マウンドに立ち、ピッチング練習を行う。スタッフがフォームの確認のためスマホで撮影し、スピードガンで球速を計測する。間近で見ると衝撃的な速さで、とてもキャンプイン前とは思えない。球速はコンスタントに95〜96マイルを記録した。
「先週はもっと良くて、97マイル(156キロ)出ていました」
フォームをじっと見ていると、昨シーズンとの変化に気づく。大きく足を上げるさまは変わらないが、その際に、グイッと反動を使うのではなく、一連の動きが静かでスムーズな印象を受けるのだ。
その後は、ショートの位置でノックを受けたり、ピッチャーゴロを捕ってセカンドやサードに送球する練習を繰り返す。16時までみっちりメニューをこなした後、シャワーを浴び、改めてインタビューとなった。
《この続きとなるインタビューでは「新フォームで球速アップ」の真相、能登訪問に込めた思い、来季の目標などを詳しく報じている。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および1月22日(木)発売の「週刊文春」で読むことできる。また、「週刊文春 電子版」ではインタビュー動画も公開中》

