カラオケで“行為”に及び、「思い出の一環」として動画を撮影
Aとは何回も対面し、大阪市内のカラオケ店でAの陰部に指を挿入、その様子を撮影し自身のスマートフォンに保存したことを問われている。被告人はAに対して「会ったことは隠しておこう」と伝えていたことも明らかになった。その理由について被告人は「大事にしたくなかった」と供述する。
「自分は奨学金をもらっていたので家族に迷惑をかけたくないし、万一、警察沙汰になって自分がいなくなったら、自分しか頼れないと言っているAはどうなるのかと……」
「Aのため」という主張は崩さないながらも、保身的な考えも徐々に見えてきた被告人。その後、Aの両親はもちろん、自身の両親をも事件に巻き込んでいく。
あるとき、Aから「もう限界」「自殺したい」などと泣きつかれ、緊急性を感じたという被告人。Aのもとに駆け付け、他府県にあり9人の家族で暮らす自らの実家に連れ去った。
連れ去りに関して被告人は「連れて行こうという気はなく、命を優先したいと思った結果で。会えば落ち着いてくれると思った」など、あくまでAのことを思ってやってしまったというトーンで供述を続ける。行為の撮影については「思い出の一環」とした。
弁護人から「仮に誘拐行為がAさんのことを思ってしたこととしても、不同意性交や児童ポルノは本人のためってことになりませんよね?」と問われると、「そうですね……」と力なく答えるのみだった。保釈時、警察の目の前でスマートフォン内の児童ポルノに該当するデータは削除したが、クラウド上に残るデータについては法廷で強く指摘されるまで、削除の意思を示さなかった。
その他、被告人はたびたび反省の言葉を述べるものの、その様子から何か思うところがあるのは傍聴席にいても明らかであった。実際、被告人は逮捕後にAとの「再会」を無理やりに果たしている。
