保釈金と天秤にかけ、女児との「禁断の再会」を選んだ

 被告人は、9月の初公判から12月の判決まで身柄拘束が続いていたが、初公判を前に一度は保釈されている。驚くことに保釈の当日、定められた禁止事項であるAとの連絡を行い、対面している。それにより、再度身柄拘束をされることとなった。

 被告人によると、保釈のタイミングでスマートフォンを立ち上げたときにAから「帰ってきたの?」とメッセージがあったことに気付いた。保釈時に禁止されていたため、返事をしてはいけないという考えはあったものの、Aから「どうしても助けて欲しい」「あなたしか頼れない」「警察にも威圧された」などのメッセージを受けたことで、再び接点を持ってしまった。保釈金の300万円とAの命を天秤にかけたときに「ちょっとでもAが頑張れるように」と考えたと振り返る。

 対面した際、Aは事件の影響なのかスマートフォンを持っておらず「学校でコミュニケーションが取れない」「もっと学校へ行けなくなる」と言われ、使っていない被告人のスマートフォンを渡した。

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 被告人の母親は、保釈時に被告人がAと会っていることに気が付かなかったという。「監督が甘かった」と法廷で反省を述べ、今後はGPSで行動監視するなど、より注意していくと証言した。また、早期の示談金支払いのため、それまでしていなかった仕事を始めた。これは被告人の行動により、保釈金300万円が没収されたことにも要因がある。そして、被告人の監視を強めるため、その職場に被告人を就かせる準備も整えているという。