ウキウキした様子の愛子さま
愛子さまの初の単独公務は2024年5月、国立公文書館の特別展「夢みる光源氏」の視察だった。
愛子さまに緊張があったか、案内した調査員の星瑞穂さんに尋ねると、首を横に振った。
「いいえ。むしろ私の方が緊張しているとおわかりいただいたのか、宮様の方からお声がけいただいたり、積極的に質問してくださったりと、お気遣いいただきました」
案内開始早々、愛子さまは「私、目が悪いんです」と切り出し、眼鏡をかけたという。
「わざわざ断ってくださったことに丁寧なお人柄を感じましたし、眼鏡をかけながらウフフと微笑まれたもので、失礼ながら、かわいいなぁとしみじみ思いました」(星さん)
『枕草子』の夢にまつわる一節を見た際には、こう述べられた。
「夢占いは現代でもありますよね。人が死ぬ夢ってかえって良いことがあるとも言いますね」。愛子さまと肩肘張らない会話を楽しむうち、星さんの緊張はほぐれ、大変気さくな方だという印象が深まっていった。
江戸時代の注釈書についての星さんの解説に対し、愛子さまが別の注釈書の名を挙げるなど、造詣の深さに星さんが内心驚嘆する場面もあった。公務ではあるものの、貴重な展示を前に「ウキウキしていらっしゃる」のが伝わってきたという。
案内を終えた後、星さんの心に残る出来事が二つあった。
「『大変お詳しいですね』とお褒めの言葉をいただいたのですが、実は私の専門は平安時代ではなく江戸時代でして。そう申し上げたところ、『あっ、江戸時代でしたら「金々先生栄花夢(きんきんせんせいえいがのゆめ)」を読みました。授業で読んだだけですけど』と謙遜しながらおっしゃったのです。スッと話を合わせてくださる気遣いと、国文学全般に真剣に取り組まれてきたことが伝わってきて、感動いたしました」
そして、館長が「またおいでください」と伝えると、「はい。近くですのでシュッと来られます」と笑顔で応じ、右手の人差し指をスワイプするようにシュッと動かす仕草を添えた。
「かわいい〜! と思ってこちらも笑みがこぼれてしまいました。ご再訪を期待して待っております」
※本記事の全文(約9000字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」に掲載されています(秋山千佳×「文藝春秋」取材班「愛子さまってどんな人?」)。全文では、以下の内容をお読みいただけます。
・「ア・イ・コ!」
・雅子さまを育てる面も
・愛子さまのメール

