小学生の頃から憧れていたキャビンアテンダント(CA)として働いていたMihoさん(24)。しかし、韓国で出会った有名彫り師の夫との結婚を機に2年で退職し、現在は夫とアメリカ・ニューヨークで生活しながら、自身も彫り師の修業をしている。なぜ、安定したCAというキャリアを手放し、タトゥーの世界へ飛び込んだのか。その大胆なキャリアチェンジの理由に迫った。
「男が稼いで、女は家のこと」という役割が息苦しかった
安定したCAというキャリアを手放すことに葛藤はなかったのだろうか。Mihoさんは「小学生の頃からの夢だったので、まったく葛藤がなかったわけではありません」と語る。彼女はCAになるために国際系の学科がある高校を受験し、高校2年生の時には韓国留学も経験。専門学校に進み、コロナ禍で航空会社の採用が激減する中、日系航空会社に内定が決まった時は「本当にうれしくて泣きました」と当時を振り返る。
しかし、CAとしての仕事は想像以上にハードだった。「1日に3便、4便飛ぶのが当たり前で、休みもあまり取れない」という状況の中、韓国に住む彼との遠距離恋愛を続けていた。
遠距離恋愛に終止符を打つため、Mihoさんは彼についていく決断をする。「どうせ結婚するなら、早く一緒に住もう」という思いから、まずはカナダ・バンクーバーで同棲生活を始めた。当初は専業主婦になるつもりだったというが、「このままでいいのかな」という思いが芽生えてくる。
「『男が稼いで、女は家のこと』という役割に自分を当てはめられる感覚が、すごく息苦しかったんです」とMihoさんは打ち明ける。そこで彼女が選んだのは、夫と同じ「彫り師」という道だった。
現在は夫のもとで修業を積み、技術を磨いているMihoさん。「夫が有名だから満足、という気持ちはありません。むしろ、私も世界で活躍したい」と意欲を見せる。彼女自身はタトゥーを入れていないが、「お客さん一人ひとりの思いや意味に向き合うことで、彫り師としての自信は持てています」と語る。
「夫は師匠であり、家族であり、同志でもある」とMihoさんは言う。そして「私も絶対に有名になって、夫を超えてやる」という目標を胸に、ニューヨークでの新たな挑戦を続けている。
◆◆◆
この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。
