父親からの虐待によって、10歳から18歳まで児童養護施設で育った、モデル・インフルエンサーのLIONAさん(22)。昨年9月にInstagramで自身の生い立ちを公表すると、600万回以上再生され、大きな反響を呼んだ。

 そんなLIONAさんに、施設退所後の職場での体験や母親との関係などについて話を聞いた。

モデル・インフルエンサーのLIONAさん ©文藝春秋

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「胸のサイズを聞いてきたり…」就職後に受けたセクハラ・パワハラ被害

 児童養護施設を退所後、LIONAさんは就職を選んだ。しかし、職場での経験は決して良いものではなかった。

「職人系の仕事に就いたのですが、会社でのセクハラとパワハラがひどかったんですね。直属の上司だったんですが、胸のサイズを聞いてきたり、棒で胸を突いてきたり」とLIONAさんは当時の状況を語る。上司は40代くらいで、同い年の娘がいると言っていたという。

 LIONAさんは最初、仕事を辞めて収入が途絶えることを恐れ、耐えようとしていた。しかし、新型コロナに罹患して休んだ際、担当していた大きな案件が進まなかったことで上司から激しく責められた。

「お前がバカだからできねえんだろ」と言われたことなどがきっかけで、結局LIONAさんは退職。会社側の対応も「じゃあ辞表だけ書いてくれる?」という無関心なものだったという。

「生活ができないので急いで探して入ったら、そこも問題のある会社で。横領や金銭的な問題が色々あったんです」と、次の職場も決して良い環境ではなかった。

 

18歳の時に、姉から「ママ、死んじゃったかも」と連絡が…

 そんな中、18歳の時に母親が突然亡くなるという出来事が起きる。

「もともと心臓が悪くてペースメーカーを入れてはいたんですけど、私が施設を退所してから何回か『お金を貸してほしい』と連絡があって」とLIONAさんは語る。

「亡くなる数日前にも『お薬を買いたいからお金貸して』と言われていたんですけど、これまでに貸したお金を返してもらえていなかったし、私も生活が厳しかったので連絡を無視してしまったんです」

 その2日後、姉から「ママ、死んじゃったかも」と連絡が入った。「ああ、あの時お金を渡していたら生きてたのかな」と自分を責める気持ちに襲われたという。

 職場でのハラスメント、母親の死、当時交際していた相手とのすれ違いが重なり、LIONAさんは精神的に追い詰められていった。

「その時期は仕事が急に変わったから収入も不安定でしたし、本当にしんどい数ヶ月でした」

 

「あ、家族ってこういう感じなんだな」19歳で妊娠・結婚…現在の幸せな暮らし

 しかし、その後LIONAさんは現在のパートナーと出会い、19歳で妊娠・結婚。現在は1歳10ヶ月の娘の母親として新たな家族を築いている。

「家庭によってそれぞれ形が違うと思うんですけど、家族で切磋琢磨して支え合えている関係性を初めて知って『あ、家族ってこういう感じなんだな』という風に思わせてくれたのが、主人と娘なんです」とLIONAさんは語る。

 過酷な環境を乗り越え、今は自分が理想とする家族の形を見つけたLIONAさん。「平穏な毎日が送れたらそれでいいな」と穏やかに語る姿が印象的だった。

 

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 このインタビューの本編は、以下のリンクからお読みいただけます。

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