ファミリーレストラン大手のすかいらーくホールディングス(HD)で、大抜擢人事が発表された。台湾現地法人の代表を務める佐藤拓男氏(54)が、国内の主要な事業会社での役員を経験せずに2026年3月の株主総会を経て社長に就任するのだ。

 

 佐藤氏は横浜商科大学卒業後の93年にすかいらーくに入社した。2005年4月にすかいらーく労働組合専従となり、17年10月にすかいらーくレストランツ営業政策グループリーダーに転じるまで、12年の長きにわたり労組専従で、労務対策を担ってきた人物だ。すかいらーくレストランツの後は、ガストの営業部門幹部などを経て、22年に台湾の雲雀国際股份有限公司の董事長(代表)に就いている。

「佐藤氏は入社以来、現場責任者や営業本部長を歴任し、オペレーション推進能力と組織統率力が高い」(すかいらーく関係者)というのが抜擢の理由だ。

新社長の佐藤拓男氏 ©︎時事通信

 だが、今回の抜擢人事について、「谷真会長(兼CEO、74)は変わらず続投する一方、証券会社出身の金谷実社長(兼COO、67)は交代することにどこまで意味があるのか、イマイチよく分からない」(市場関係者)と疑問視する声もある。

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「谷氏による院政の完成では」

 佐藤氏の社長昇格に伴い、現社長の金谷氏は退任し、顧問となる。

「金谷氏は野村證券から2008年に専務としてすかいらーくに出向し、創業家(横川家)と株主が対立していた同社を、谷氏と二人三脚で立て直した」(すかいらーく関係者)という実力者だ。このため「谷会長は若手の生え抜き社員を抜擢し、自分は会長に居座ることで、社長の中抜きをしたようなもの。谷氏による院政の完成ではないのか」(前出・市場関係者)という厳しい見方もあるのだ。

 この続きは「週刊文春 電子版」で配信中。佐藤新社長の下で進むすかいらーくの経営戦略、財務上の課題、金谷社長退任の知られざる背景など詳しく報じている。

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