義母、義妹と強引に肉体関係を結び…

 一方、松永は緒方の妹の夫(同38歳)が元警察官だったこともあり、彼には当初一定の距離を置いていた。

 が、ほどなく「あなたの妻は隠れて浮気している。俺はあなたの味方だ」と嘘をつき、疑心暗鬼にさせたうえで、夫の警戒心を解く。すっかり信頼させたところで夫から家族への不満を聞き出し、両親と妻に暴力を振るうよう指示。

 同時に、Bさんの遺体解体現場である風呂場のタイルの張替え作業を行わせ、元警察官の立場にありながら殺害の証拠隠滅に加担したと責め立て、彼をも支配下に置くことに成功する。

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 さらには、緒方の母親、妹と強引に肉体関係を結び、そのことを家族に公表して夫婦・親子間を分断させた。

 やがて、妹夫婦の娘(同10歳)と息子(同5歳)を人質代わりにマンションに呼び寄せ、緒方、A子さんを含む9人での共同生活を開始。松永は彼らに序列を与え、序列が下の者は上の者に通電などの罰が施されるよう定めたため、全員が上の地位を得ようと死にもの狂いとなる。

 松永のことを批判した者への密告も頻繁に行われ、家族は互いに疑心暗鬼に。もっとも、ほどなく松永が室内に盗聴器を設置したことをほのめかしたため、彼のことを悪く言う者は誰もいなくなったそうだ。

大便は1日1回、逆らえば…

 松永の支配は徹底していた。真冬でも半袖の服を着用させ、部屋を移動する際には匍匐前進を強要。

写真はイメージ ©getty

 小便はペットボトルや浴室で行わせ、大便は1日1回と制限、食事の際には蹲踞の姿勢を崩さないことを命じた。それに逆らえば、家族間での通電の虐待が待っていたことから、家族はまさに松永の奴隷そのものだった。

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