【山口】このとりだい病院もそうなんですが、アートに力を入れている病院は印象に残りますね。先ほど、病院を見学させていただきましたが、「アート回廊」として素晴らしい写真や絵画などが展示されてありました。手術室の壁画も素晴らしい。

【武中】病院を受診する、手術を受ける患者さんはどうしても緊張されています。それを少しでも緩和できればいいなと考えています。病院探検隊と趣旨は似ているのですが、私が病院長になってから、サポーター制度に力を入れています。モニター部門とボランティア部門など4つの部門からなります。

モニター部門は、例えば、とりだい病院の受診アプリ「とりりんりん」を使ってもらい、使い勝手がどうなのか、改良点があるのかなどの意見を出してもらいます。ボランティア部門は病院の中に入って、いろんな活動やお手伝いをしていただく。

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【山口】それは素晴らしいです。COMLとして病院探検隊をやっていますが、本当は地元の人々に見てもらってフィードバックしてもらうのが理想だと思っています。

看護師や医者も患者の「一言」で傷つく

【武中】ただ山陰の人は優しいので、気を遣ってあまり言っていただけないかもしれない(苦笑)。

【山口】ぜひ、言ってほしい。ただ、一つ気をつけなければならないのは、言い方。我々も、病院探検隊で問題があったとしても否定的な結論だけ伝えることはしない。それだと受けとめてもらえないんです。なぜ、そう感じたかの理由やどうあってほしいかの提案・提言を伝えるようにしています。

【武中】先ほどの、とりだい病院の病院探検隊のリポートにはこうも書いてあります。〈受付職員が保険証の番号を確認しようとしたのは、できるだけ保険で診療できるようにしようという配慮からだと思う〉。確かにこうした思いやりがあれば受け入れやすい。

【山口】かつて私が入院していたときの話になるんですが、長く病院にいると医療者とも仲良くなるんです。そこで気づいたのは、当たり前のことなんですけれど、看護師さんやお医者さんも患者の一言で傷ついたり、悩んだりしていること。