海外輸出から約15年、販売先は現在約40の国と地域に広がっている。
「オーストラリアやニュージーランドを加えた環太平洋地域にあずきバーを広めたいと考えています。現在、海外でのシリーズ販売数はまだ国内の1%で、海外事業の売上は全体の7.6%。これを8.8%に引き上げ、2030年には20%を達成できればと思います」(井村)
売上7割、不動の人気はやっぱりこれ
あずきへのこだわりは発売から50年以上変わらないが、時代のニーズや嗜好の変化に合わせることも忘れていない。
「過去にはゆず、塩、コーヒー、甘酒などのフレーバーを限定で発売したことがあります。最近では昭和レトロブームに合わせ初期のアイスの復刻版や、こしあんなど新しいフレーバーを限定で販売しました。こしあんバーは2023年の発売時に2週間でほぼ完売し、若者層に好評でした」(嶋田)
2006年に発売した姉妹品の「宇治金時バー」「ミルク金時バー」は定番商品になり、2023年にはそれぞれ「あずきバー 抹茶」「あずきバー ミルク」にリニューアルした。
原材料をすべて北海道産で作った「北海道あずきバー」や、さらにプレミアムな原材料を使った「ゴールドあずきバー」、有機栽培の原料を使った「オーガニックあずきバー」などもラインナップに加わっている。
定番化した「3兄弟」の売上構成比はあずきバーが7割、抹茶とミルクで3割ほどと、オーソドックスなあずきバーの人気ぶりがうかがえる。
目指すのは「どこでも買える定番アイス」
「あずきバー」はさらに進化を続けるのか、そして今後の目標は、と質問すると、嶋田さんは「高齢層が増えてきますので、形状に工夫をしていきたいと思います」と答える。一方、井村さんは目標についてこう語る。
「全国の小売店における取扱店率は約90%と、まだ伸びしろがあります。目指すのは、100%です。また、小売店だけでなく、飲食店、ホテル、銭湯などにも取扱店舗を拡大しています。ニーズに応えるために生産体制を整えたので、次の段階は売り方をどうするかを考えて、打ち出すだけです」