怪しい連係プレーを繰り返す中国人ハイヤー集団

「ターミナル内には中国系の客引きがいて、観光客に声をかけています。客引きは、欧米など先進国からやってくる便や、シンガポール航空など5つ星キャリアの到着を待っている。安いLCCのターミナルにはいかず、裕福な客を狙い撃ちにしている。

 実際に声をかける者、外にいる車まで案内する者など、役割が分かれているケースもある。客引きに成功したら、客を一般車用の車寄せまで連れていき、そこで待つハイヤーに乗せるのです」(同前)

 実際に「週刊文春」記者が外国人観光客でごった返す成田空港第1ターミナル内にいってみると、そこにいたのは、黒いスーツ姿の眼光鋭い中国人たち。2〜3人ずつに分かれあちこちに陣取り、到着口から出てくる観光客と、到着案内板を交互に睨んでいた。

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 欧米からの到着便が増える午後になると、客引きと思われるスーツの男の数は記者がいた第1ターミナルだけで15人に増えた。

到着口に巣くう客引き ©︎文藝春秋

「ハロー! ユーズタクシー?」

 客引きとみられる中国人たちは到着口から出てくる客に声をかけては、価格交渉などを行っている。「あの、すみません」と、記者がそのうちの数人に声をかけたが、値踏みするような目でじっと見つめるだけで、問いかけに応じるものはいなかった。

 やがて、仲間内で情報共有がなされたのか、その後数時間にわたり、黒スーツの男が記者の真横までやってきて、無言の圧をかけてきた。自分たちの商売の邪魔をしないように監視していたのだろう。

 かような手段で、成田空港内で、外国人観光客を狙って、怪しい連係プレーを繰り返す中国人ハイヤー集団。白タク問題に詳しい桜美林大学の戸崎肇教授は、その違法性を指摘する。