■常連客を虜にする自慢の焼豚
続いては焼豚の仕込み。まずはリンゴをカットします。
竹内さん:
「繊維を傷つけておいた方が、非常に良い仕事をする。ただ入れただけでは、仕事をしない」
九州のたまり醤油をベースにした“秘伝のタレ”は、創業時から15年間継ぎ足してきた店の宝です。リンゴとタマネギを加えて加熱し、そこへドイツ産の豚肉を入れていきます。
竹内さん:
「 “臭み取り”は、全く必要ない。このまま焼いてもおいしいと思ったので、この肉にしました」
強火で約1時間煮込むと、秘伝のタレが染み込んだ自慢の焼豚の完成です。
■笠松名物「焼豚ラーメン」
午前11時に開店。雨にもかかわらず、店内はすぐに満席になりました。
麺は昔ながらの中太ストレート麺。自慢の焼豚をたっぷり盛り、バーナーで香ばしく炙って完成です。あっさりとした味わいの中に感じる深いコク。全国からファンが訪れる、笠松名物の「焼豚ラーメン」(1050円)です。
客:
「チャーシューが濃厚でおいしい。炙りチャーシューの香り」
竹内さん:
「いろんな世代に食べてもらうには、シンプルでなければ。オープン当初からメニューは変えていないです」
中学を卒業後、知り合いのラーメン店で修行を始めた竹内さんは、15年前に笠松町に念願の店を開きました。しかし、当初は客が1日5人ほどしか来ない時期が1~2年続いたといいます。
竹内さん:
「不安もあったけど、1人ずつ増えていく感覚があったので、積み上げていこうと」
現在は、週末に1日400人ほどが訪れることもある人気店となりました。
竹内さん:
「感謝ですね。創業当時からの味を、同じように出すことに集中しています」
■うどん店もオープンし二刀流
午後1時半。昼のピークを終えた竹内さんは、岐阜市・柳ヶ瀬商店街にある「手打ちうどん ごだいさん」へ向かいます。
この店も、竹内さんが経営。ラーメンと同じくらいうどん好きが高じ、2025年にオープンしました。うどんは、機械は使わず全て手作業です。
竹内さん:
「うどんは“コシ”と言われますけど、“コシ”は当たり前、“モチ感”が一番大事」
独学で研究を重ねて完成した「かけうどん」(700円)は、大好評です。
客:
「モチモチで食べ応えがあっておいしい」
別の客:
「不揃いな麺で、いろいろな食感が楽しめる」
“ラーメン”と“手打ちうどん”の二刀流。竹内さんは、将来的には一緒に働く長女に店を任せたいと考えています。
竹内さん:
「3代、4代と続く店にしたい。子供たち、その先につながるような。100年ですね」
一杯の味に込めた思いが、笠松の町で、次の100年へと受け継がれていきます。








