「悔しいです!」の絶叫でブレイクし、「闇営業騒動」の渦中にも立たされたザブングル。M-1決勝進出から謹慎、そしてコロナ禍での解散へ――。

 ピン芸人として歩む加藤歩と、表舞台を離れた松尾陽介。あの騒動の裏側と、それぞれが選んだ“その後”とは? 事務所を退所し「引退」したとも報道された、松尾本人に直撃した。お笑いコンビ飛石連休の藤井ペイジ氏の新刊『芸人廃業 ダウンタウンになれなかった者たちの航海と後悔』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/後編を読む

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「引退」の真相は…

――解散して事務所を辞めてから、かれこれ1年くらいかな。

松尾 丸1年ぐらいですね。事務所を辞めたのが2021年の3月いっぱいなので。

――でも、昨年末の「アメトーーク!」の「運動神経悪い芸人」でも見たし、そんな辞めた感ないよね。

松尾 確かにそうですよね(笑)。辞めた直後の4月に「アメトーーク!」さんで僕の送別企画を放送してもらっておいて、同じ年の年末特番にしれっと出てましたから。

元ザブングルの松尾陽介さん(画像:松尾さんのSNSより)

――解散して退所もしたから、芸能界を引退したのかと思ってた。

松尾 僕もちょっと、そこはよくわからないんですよ。「オファーしてくださるから受けてる」みたいな感じで。ネットニュースなんかでも「引退」って記事に出たんですけど、僕は「解散して事務所を辞める」って言っただけのつもりだったんで。

――「芸人を引退する」なんて言ってないの?