「芸人なんだから、そんなの関係ねえ」

 だが、ある騒動を境に空気は一変した。元ザブングル・松尾陽介が語る“解散の本当の理由”。それはコンビ不仲でも方向性の違いでもない。「100%、あの問題」。

 変わりつつあるお笑い界の現在を、お笑いコンビ飛石連休の藤井ペイジ氏の新刊『芸人廃業 ダウンタウンになれなかった者たちの航海と後悔』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/最初から読む

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写真はイメージ ©getty

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「企業にただ芸人を派遣するのは面白くない」

――あはは! 「じゃあ、やんなきゃな」なんだ。

松尾 そうですね。特に「芸人のセカンドキャリア支援」に注力はしてなかったんですけど、もう会社(株式会社OMATSURI)を立ち上げて1年経ちますから、いまは少しずつ動かしてます。でも、ただ単に「企業さんに派遣」みたいな感じになるのは、なんか面白くないから嫌なんですよ。

 せっかくだから、芸人さんのスキルを活かした方向でやりたいんです。まだ表には出してないんですけど、実際にいまいくつかやってるんですね。

 例えば、元芸人さんの就職先とか、現役の芸人さんの副業として考えてもらってもぜんぜんいいんですけど。これは企業さんの協力が必要なんですが、僕が紹介した芸人さん・元芸人さんをまず雇っていただいて。最初はバイトから始めてもらって、少し仕事を覚えられたら、その人に会社をひとつ任せるんです。

 つまり「起業する」っていうことを、イチからやってもらう。それをオッケーしてくれる企業さんがいくつかあったので、すでに2~3人働いてもらってるんですけど。

 その経緯を頭からVTRで撮って「芸人を辞めました。いまは貯金額○○円ぐらいです」のところから、どれだけ伸びていくか、みたいなのをリアルに撮影してるんです。それを企業の広告のVTRとか公式のユーチューブ動画として流したら、企業側のPRにもなるし、芸人さんもそれで食っていけるようになったらいいし、っていう思惑で動いてる最中です。

――うまくいったら「Win-Win」になるもんね。