昨年、M-1で3年連続決勝進出を果たしたヤーレンズ。文春オンラインのインタビューも今回で3回目となる。M-1という巨大なコンテンツについて、芸人界が抱える問題点について、自らの言葉で率直に意見を述べるその姿勢は、大きな反響を呼んだ。
その一方で文春でのインタビューをよしとしない人々から(2人の考えをかなり曲解したような)批判も受けた。正直「もう取材は受けてくれないかもしれない」と覚悟もしていた。しかし2人はやって来た。そして少し怒ってもいた。3回目のインタビューはかつてない緊張感とともにスタートした。
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M-1に出るか出ないか…2人の意見が割れていた
――ヤーレンズさんの新春インタビュー、もはや恒例となっております。本当に毎回大反響をいただいておりまして。
出井隼之介 良くもあり悪くもあり(笑)。
――去年のインタビュー時点では、まだ次のM-1に出るかどうか悩んでらっしゃいましたよね。
出井 僕は出る気だけど、この人(楢原)があんまり出る気じゃなかったですね。2人足並み揃ってないんだったらどうなるかなっていう状況だったんですけど。
楢原真樹 そうですね、浅はかでしたあの時は。
出井 ああ、そうなんだ(笑)。
楢原 いや、でも一番でかかったのは全国ツアーで。全国ツアーをやることが決まって、実際全力でできたので。M-1どうしようみたいな話し合いは、マジで9月ぐらいからだったんですよ、ネタに関しては。今年作ったやつで何かM-1でできそうなやつあるかなぁぐらいの。
「M-1に出ないって、エンタメに生きるものとしてどうなんだろうと」
出井 この人(楢原)の中でM-1のためのツアーをやるっていうのは違う、M-1に出る、M-1を目指すのは我々の問題であって、お客さんは普通に面白い漫才いっぱい見たいはずだから、というのがあるんですよ。だからそれをやりたいっていうのがツアーの理念で。
僕としては別にM-1を目指すツアーがあってもいいと思うんですけど。M-1ってやっぱり目指す過程も全然エンタメなので。そこはお互いの意見がちょっと違うところです。結果的に自分たちが面白いと思う漫才を引っ提げて全国回れました。M-1とかあまり関係なく。
楢原 この感じだったらM-1も出られるし、ツアーもできるしっていうのがわかった。あとはやっぱりM-1って今まで僕は賞レースって思ってたんですけど、よくよく考えたらやっぱり年末超大型ネタ番組じゃないですか。視聴率も今回16%とかでしょう(関東地区16.2%、関西地区24.4%)。そんな番組今もうないもん。その番組に出ないって、エンタメに生きるものとしてどうなんだろうと。

