出井 いやそれが聞けてよかったです。それが聞けてよかった(笑)。

楢原 我々は火事だと思ったけど全然火事じゃなかった。

出井 確かに我々でもボヤだとは思ってるぐらいだから。文春さんからすると本当に「タバコ吸ってる人がいる」ぐらいなんだな(笑)。

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「誤解されてるので言いますけど、私は文春より…」

――どうしても「賛否両論」あると「否」のほうが目立ってしまうのですが、2回目のインタビューの、特に芸人飲み会における女性斡旋問題に関しては「よくぞ言ってくれた」というご意見も多かったです。

楢原 僕たちとしては別に大したことをね……。

出井 言ってないよね、マジで。

楢原 そうなんですよ。本当に誤解されてるので言いますけど、私は文春より松本人志さんの方が好きですからね。

出井 俺もそうよ。

楢原 本当に。これがね、やっぱりうまく伝わってない。

出井 「否」の人にはちゃんと伝わってないなとは思いました。そもそも共有してる情報源が全然違うのかもしれないけど。

 

――松本さんの功績や面白さは揺るぎのないものとして、でも報道に関しては別のベクトルで考えなければいけない気もして。これは松本さん擁護派にも、松本さん批判派にもどちらにも言えることかもしれません。

出井 全肯定か全否定かみたいな感じになってましたからね。

楢原 ただ松本さんの件に関しては報道が事実か事実でないかは知らないし、知る由もないので、文春の報道を事実として話してる事はなかったです。僕らは松本さんの事とは別で芸人界にあった問題のことを話したつもりだったんですが、今見たらそこをちゃんと言わないと伝わらなかったなと反省してます。

――なるほど。

楢原 ただ芸人界では昔、先輩芸人が女性と飲みたいから後輩たちに無理やり知り合いの女性を集めさせたり、街にナンパに行かせて女性を集めさせるという習慣がある事は聞いていたし、そういう事をさせられていた後輩、同期や先輩も知っていたので。

 松本さんの飲み会がそれだと言ってるのではなく、そういう嫌な飲み会があったという事も知っているので「『これを機会にそういう飲み会はやめましょうよ』と先輩方から言ってくれないですかね」とうちの相方が言ったつもりなんですけど、そこをイコール松本さんの話と繋げて読んでしまった方がいて。それも言葉が足りなかったと思います。

――信じていただきたいのは……取材側として「炎上しても数字取れればいい」なんて全然思ってないです。編集者との原稿のやりとりの中で、かなり慎重に言葉を選んで話し合いながら記事を作ってます。ただ、芸人さん側からの「この業界ちょっとおかしいとこあるよね」という提言は非常に勇気がいるもので、そこはギリギリうまく残したいなと思いました。

「このインタビューから逃げちゃダメなんだと」

出井 知らない人に何か言われたところで何も思わないし、後から申し開きするのも面倒くさいんでしなかったんですけど、ごく一部の人とは言え、うまく考えを伝えられなかったことや曲解を招いてしまったことは心残りではあるので。やっぱりこのインタビューから逃げちゃダメなんだと思うに至りましたよ。

楢原 一回信じる、信じるからね!!

 

――お2人にインタビューをして感じるのは、そういう賛否両論含めてヤーレンズという存在がすごく自由で、眩しい。難しい業界の中で意志を持って話ができるってすごいことだなと。今回の取材ではお2人のその思いを紐解きたいというのが本音です。