2025年のM-1は5位。順位としては24年と同じ。しかし二人の感覚として、その二つの5位は全く異なるものだったという。令和ロマンのようなカリスマでもない、たくろうのように持ってもいない、そう自認するヤーレンズが「持っている」たった一つの大事なもの。
未だに彼らを調子に乗らせてはくれない、あの日NGKで体感したNON STYLEの“爆ウケ”と、ラジオの帝王・伊集院光の“労力”。そしていよいよ核心、ヤーレンズとアクスタ問題に突入する。
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M-1優勝するためには後半の方が良かった
――2025のM-1はヤーレンズからスタートしました。トップバッターとしていかがでしたか。
楢原真樹 我々がトップバッターだから、結果的に大会は盛り上がったんですけど。我々的にはこれ「持ってない」ですよね、やっぱり。絶対に後半の方が良かったですね、優勝するためには。たくろうがトップバッターで、我々が6番ぐらいで出るのが一番理想でした。
――でも25年のM-1は「神回」などと呼ばれて、トップバッターであるヤーレンズの力が大きかったと分析する人も少なくない。
楢原 そうなんですよ。だから持ってるのはたくろうなんですよ。あそこでトップを引かないのがたくろう。
出井隼之介 つくづく自分たちは本当に持ってない側だし、選ばれない側の人間だなと感じていて。全く天才じゃないっていうか。
――カリスマでもない、天才でもない。
出井 令和ロマンと1年間ツーマンライブをやってて。ネタ終わりにコーナーとかやったら、すごいミラクルが起きるんですよ。黒ひげ危機一発をやっていて、7本目の剣で飛ばさなきゃいけないみたいな状況になっちゃって。そんなの飛ばないじゃないですか。でも俺たち4人でやったら見事に7本目でくるまが刺して、ひげが飛んだ。
「持ってた」のは令和ロマンのほうだった
――ああ。
出井 最近すごいそのシーンを思い出して。うわぁ、あれ持ってたのくるまだったんだって。2023年の結果発表もそうだった。すごいいい感じで交互に名前呼ばれて、やっぱり俺たちがやると盛り上がるなぁ、みたいに思ってたんですけど。いやあれは令和ロマンが俺らというやつを引き当てた、令和ロマンが持ってたんだなって(笑)。
楢原 斎藤佑樹の言葉を借りるなら「我々は持ってます。それは仲間です」っていう。
――言ってました!
楢原 「え? 持ってたのハンカチじゃないの?」ってみんな思ったでおなじみの。
――(笑)。
楢原 もしくはカイエン。
出井 いいんだよ、日ハムに入団した時の「カイエン乗りてえ」っていう発言は(笑)。

